デッサン講座①/静物画・光と影の印象を掴むコツ(デジタルドローイング)

静物デッサン

今日はデッサンで大切な光と影の印象を掴むコツをお伝えしたいと思います
こちらはデジタルドローイングですが、、静物画の光と影を比較的短時間で掴んでみました。
デジタルもたまには面白いですね

目次

例1)花瓶のある静物を描く/モチーフがくつかある場合

⓵まずは大きなアウトラインを掴みます
構図=形/形=空間なので、形おかしいだけで空間がおかしく見えます。例えば手前にあるモチーフ以上に小さかったり、花瓶の楕円がおかしかったりですね。
そのまま放置しておくと、、、
明暗を乗っけても最後まで最後まで最後まで変です(笑)(笑)

花瓶デッサン 花瓶

一番暗い部分を基準として塗ります
ここを基準に明暗のバランスを考えていきます。
この絵だと手前の林檎の影ですね。            

静物デッサン

⓷全部のモチーフの影の面と暗い面を描きます。ポイントは全体に同じ作業を入れることです。つまり一つのモチーフの暗い面と影を描いたなら、全体的に同じ作業を入れることです。
そのように描くと絵から絵画的なバランスを感じることが出来ます。

静物デッサン

④全体的に光の当たる面のトーンを描きます。
明るいトーンと中間色のトーンです。さっきまでは暗い面の中のトーンを描きましたから、今度は明るい面の中でトーンの幅を増やしていきます。そうすることで大きな絵の明暗が決定されました。

完成 Ipad drawing / 2023

静物画はやはりバランスが大切です。 一つの物を超リアルに描いていても他のモチーフが描けていなかったり、手前のモチーフと描写の度合いが同じだと手前奥が見えずらいですし、絵画的にカッコよく見えません。

例2)靴のデッサン/モチーフが一つの場合

靴デッサン

靴を描いてみました。靴というと何か絵画の定番みたいですよね。

ゴッホの靴のデッサンと絵画が有名ですね

こちらも⓵光のあたる面 ②陰の部分 ⓷影と分けると描き安いです。明るい面/中間色の面/暗い面と分ける場合もありますが、私は、光があたる面/影の面/影 がより絵画的な見方だと思います。

それは以下のように立方体に分けて考えるとさらに本質であることが分かります。

Ipad drawing/2023

ゴッホ 靴

ゴッホ 靴/1887年

例2)影の方向で完成させるデッサン(左から)

静物デッサン デジタル

こちらはディテールをほとんど描いていません。
短い時間で右からくる光とそれによって落ちる影だけで主に描いてみました。
果物はあまり参考になりませんが、花瓶は上手くいきました=
花瓶の暗い面/明るい面/ハイライトの明暗のバランス
が上手くいきました

Ipad drawing /2023

ディテールよりも明暗のバランス&形が大切

やはり絵画の本質はディテールではなく形(遠近法の中での輪郭線や物の形の特徴)と
明暗のバランス
になってきます。
新発売のソースや定食に目が行ってしまいますが、基本シンプルな牛丼と卵と紅ショウガの組み合わせが
食欲をそそるようなものです。
大きなバランスの参考にしてみてください。



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静物デッサン

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◆この記事を書いた人

Gemmaのアバター Gemma 源馬久崇ーLandscape Artistー

旅をしながら絵を描いている画家です。
「芸術は人生を豊かにする」ことを信じて活動しています。
大変な時代ですが共に頑張りましょう。

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