バチカン美術館に行ってきました│ローマ・世界最高峰のアート空間へ①

こんにちはHISA GEMMAです。
今回はイタリア・ローマにあるバチカン美術館へ行ってきました。
バチカン美術館は、世界最高峰の美術館で有名で世界中の人々が訪れていました。
ローマの中にはバチカン市国という区域があり、ここは高い塀で囲まれています。そしてバチカン美術館はその中にあるのです。

私は「どんな感じの城壁で囲まれているのか?中はどんな感じか?」と気になって夜も眠れませんでした。その時の写真をお見せしていきます。
チケットの買い方と美術館の場所
バチカン美術館のチケットは、オンライン予約が断然おすすめです。現地の入り口で購入している方を見かけましたが、その列がとにかく長いんです。
事前に公式サイトから購入しておくとスムーズに入場できます。→公式バチカン美術館のチケットはこちらから。
チケットは公式サイトから簡単に購入でき、メールで届いたQRコードを入口で提示するだけでOKです。
バチカン美術館の入り口は、バチカン市国の少し坂を上がった先にあります。(↑動画参照)
え、、ここがバチカン市国?といった、いきなり感が半端ないの少しわかりにくいかもしれません。
グーグルマップで行くのが一番便利でした。
美術館入口│チケットを貰う


中に入ってまず印象的だったのは、Wi-Fiがまったく繋がらなかったこと。
外のローマ市内では普通にネットが使えたのに、美術館の中に入った途端、息が途絶えたかのうように使えなくなりました。私だけでしょうか?それだけ“別の世界”に足を踏み入れたような、不思議な感覚です。
オンランで買ったチケットのQRコードを窓口でみせます。そうして紙のチケットを貰うことが出来ます。
私は翻訳ガイド同行のチケットを買いました。その場合、チケット窓口の近くで待ち合わせ場所の番号を教えてくれます。そこで集まって一行様で入場するのです。つまりそこにはいろいろなツアーの一行があつまっており、そのツアーごとに番号が違います。
私の場合イタリア語のガイドさんだったので「あなたイタリア語わかりすか?」ときかれ自信をもって「分かりません」と伝えたところ、「美術館入口に翻訳機があるからそれを借りたらいい」と進めてくれました。
「翻訳機置いてあるんかい!」



本格的に入場する前に大好きなコーヒーを飲んで気合を入れます。
イタリアは日本のような中間サイズ(お湯がある程度入っている)コーヒーがありません。全てエスプレッソのように濃いのです!韓国の自販機コーヒーが少し近いかな?私は比較的お湯のおおそうなカフエ・ルンゴ/CafebLungoを買いました。Lungoはロング=長いの意味です。つまり通常のエスプレッソよりお湯の量を多く通して抽出するコーヒーだそうです。
でも、、、お湯が少ない。

入口は二階にあります。そこに行くには螺旋階段を上っていきます。これがとてもよく作られていました。
この階段はなんと二重になっていて、上り線用と下り専用が混ざっています。1932年にジュゼッペ・モモ(イタリアの建築家兼エンジニア/1875-1940)が設計したそうです。


上階の入り口付近にはモザイク画の複製品?が飾ってありました。この原画はフィリッポ・ルスティ(Filippo Rusuti, 13世紀末)が制作した作品のようです。サンタ・マリア・マッジョーレ大聖堂(ローマ)ファサードのモザイクの一部を再現したもののようです。

作品名「聖ヨハネの鷲(The Eagle of St John)」



こちらが入口で無料でもらえる地図です。各部屋が記載されています。
ピーニャの中庭と松ぼっくりの噴水


美術館に入りまず見の前に広がるのは「ピーニャ(pigna=松ぼっくりの意味)の中庭」です。ここには広々とした空間で様々なオブジェが展示されていました。記念写真を撮る人が沢山いました。インスタ映えしますね。



この金色の彫刻はアルナルド・ポモドーロ(Arnaldo Pomodoro/イタリア/1926-2025)作のブロンズ像「球のある球体(Sphere Within Sphere)」です。遠くから見ると美しい完璧な球体ですが表面には裂け目や歯車のような構造物が露出していて、内部にもう一つの小さな球体が入っています。哲学的な作品です。
この松ぼっくりのある噴水は、ローマ時代(1-2世紀)に作られたそうです。この松ぼっくりローマでよく見かけますよね。
キアラモンティ美術館│彫刻の間・回廊
バチカン美術館のなかにキアラモンティ美術館(Galleria Chiaramonti / Museo Chiaramonti)」のエリアがありそこには沢山の古代ギリシャ・ローマの彫刻達が展示されています。キアラモンティの意味はローマ教皇ピウス7世(Pius VII / 在位 1800–1823)=本名 バルナバ・キアラモンティ(Barnaba Chiaramonti) のことだそうです。このずらーーーと彫刻が並んでる廊下はキアラモンティの回廊と呼ばれています。


頭像・胸像・全身像・が並んでいる。


時々目がくり抜かれていて不気味な彫刻もあり、何故かと思いましたが、目を入れると目が石の反射で白くなるので眼らしく見えるためにくり抜いているのでは?と思いました。

壁上部にはところどころ神話のような壁画が描かれている。

ローマ皇帝ティベリウスの像。ローマ帝国時代(紀元14年~37年)初期に制作されたそうです。
皇帝の権力を象徴しているようです。


ギリシャ神話の女神アルテミス(ローマ神話ではディアナ)。弓を手に持つ狩りの女神。頭には三日月が。
キアラモンティ美術館│新回廊
先の回廊のすぐ隣にあります。自然光が差し込んできて、白い壁に反射し大変美しい部屋でした。
この部屋はローマのパンテオンのような巨大な丸天井と円形の空間でできていて、中央にはなまめかしい「ナイル川の神(Nile River God)」 の彫像がありました。



上のエジプト・ナイルの神の像はネイロス(Νειλος, Neilos, Nilus)と呼ばれギリシャ神話の河神です。大洋神オーケアノスとテテュースの3000人の子供の内の一人だそうです。この像はローマのカンプス・マルティウスから発見されたそうです。



このおじいさんの彫像は、古代ギリシアの三大悲劇詩人の一人であるエウリピデス(古希・古代ギリシア語: Εὐριπίδης、Eurīpídēs/紀元前480ー406 頃)。古代アテナイの劇作家です。代表作には『メデイア』や『アンドロマケ』などがあります。


この像はヘルメスと幼いディオニュソスの像です。このテーマはいろいろなバージョンが合って像が違います。
ギリシャ神話の伝令神ヘルメスが、幼い酒神ディオニュソスを抱いている様子。ヘルメスはゼウスの命により、ディオニュソスの養育を任されていました。この像は、ヘルメスがディオニュソスをニュンペー(ニンフ)に預ける途中の情景を表しているようです。

この像はギリシア神話の月の女神であるセレーネーの像です。月の擬人化した像のようですね。 ティタン神族のヒュペリーオーンとテイアの娘で、太陽神ヘーリオスと暁の女神エーオースの姉妹だそうです、、。
とにかくギリシャ・ローマ神話では神が多いです。家族ぐるみで神様が量産されるようです。
→次回バチカン美術館②へつづく
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