木を補色で描く/水彩スキル

水彩 木

水彩で樹木は好んで描かれるテーマです。
スケッチにいけばよく描きますよね。なので描ければ使えます。
ここではどのような過程で描いていくのか描写のポイントをお見せします。

水彩 木
使った色



今回使った色はこれです。(絵の具はホルベインの24色セットを使っています)
今日のコンセプトは補色(色環の反対の色)を混ぜて作るグレーをよく使って描くことです。補色を使わなくてもいいのですが、グレー(暗い色)に味が出るので研究がてらです。

目次

背景を描く(空)

水彩 木
空と雲を描く

先ずは背景=空から描いていきます。
メインのモチーフ(木)から描く人もいますが、私は背景から描いていきます。
雲は紙の白を残して描くと綺麗に描けます。
その上に鉛筆で樹木の輪郭を取ります。

木の輪郭を掴む(拭く)

水彩 木
樹木の輪郭をとる

筆に水を付けて、空の青を拭くことでその部分が白く取れます。
これを利用して、樹木の輪郭を掴みます。
水彩は下地の色が透けて見えるので、一度拭かないと空の青が透けてみえるからです。

背景の山と草を描く/樹木の影の部分を描く

水彩 木
背景から描いていく
水彩 木
使った色

①空(一番奥)から、次に山を描きます

②背景の山はパーマネントローズ+インディゴで描きました。
すこし濁った味のある青です。

そして次に中間にある➂草を描きます。
草の明るい部分はパーマネントオレンジ+ウルトラマリン=落ち着いた緑で描きました。
草の影の部分は2種類の色を使っています。
黄緑(リーフグリーン)とクリムゾンレーキ=暗い黄緑
黄緑(リーフグリーン)とパーマネントバイオレッド=暗い黄緑

です。

樹木を描き始める
樹木の影を描き始めます。
イエローオーカー+パーマネントバイオレット+ウルトラマリン=黒に近い黒
でかなり暗いけど、、完全な黒ではない黒をつ作りました。

葉の輪郭を掴む

水彩 木
木の枝のシルエットを取る

葉の輪郭を水で拭いて浮かびあがらせます。
枝の影の部分も暗くシルエットを取ります。

細部を描く(完成)

水彩 木
木の明るい部分を描く
水彩 木
使った色

幹、枝、葉の明るい部分を描きます。
この部分は完全な白ではなく少し色がついていますよね。
明るい部分の中にも中間色を見出して絵の具で色をつけます。
これは、、、、
パーマンとイエローオレンジ=落ち着いたオレンジ
黄緑(リーフグリーン)+クリムゾンレーキ=落ち着いた黄色

で描きました。

結論

木(樹木)は一見複雑に見えますが、、、、
ポイントを絞って、順序よく描くことで、無理なく描けます。

青写真がしっかりしていれば最短距離で作品が仕上がるわけですね。

絵画のスキルアップには精神的アプローチと、
このようなテクニック的アプローチの2つがかかせません。

オンライン絵画教室ではこのような水彩の核心的なポイントをお伝えしています。
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