基礎から初めてデッサンは上手くなるのか?

今日は。最近デスクワークのストレスをプールで発散しています
今日のテーマは「基礎からデッサンを初めて上手くなるのか?」です
今まで絵を描いたことがなくて、、、

または挑戦したけど上手くならなかった、、、!

など思うように絵が描けないととてもストレスがたまりますよね
「私には才能がないのか??」など自分を疑ってしまったりするものです
では才能がないので絵が上手くならないのでしょうか?
それとも上手く描けない理由が才能以外にあるのでしょうか?

目次

がむしゃらに練習しても上達しなかったテニス

突然ですが、、、
私は中学ではサッカー部、
高校ではテニス部に入っていて
6年間、、、毎日「玉」を蹴ったり打ったりしていたわけなんですが
実は全く上手くなりませんでした、、、、。


私は当時、「自分には球技の才能がないんだな~」
「ポカリ・Lサイズでも飲んでストレス発散するか~」と思っていました
何故なら毎日サボらずに朝練に行き、放課後も毎日、練習していたからです
それだけ一生懸命やっていたにも関わらず、上手くならなかったんです!
一つ出来たと言えばスタミナがついたことです(笑)

ですが何故上手くならなかったかと今分析してみると
ただ練習にでてボールを蹴ったり、打ったりと、
気合とノリで「がむしゃらにやっていたから」です


要は、ボールは打つがどのようなラケットの角度でボールを打つとボールの軌道が何故そうなるとか?
スマッシュを打つにしてもどのようなラケットの持ち方で、重心移動をどのようにすればもっとも強力なスマッシュが打てるのか?何故そうなるのか?という

分析と研究と実践をしていなかったんです

サンシャイン池崎のように気合とノリで大きな声を出しながら、
相手に突進していってもテニスで勝てるわけではありませ
んよね

デッサンの気合とノリ



物事がうまくいくには必ずそうなった理由があるわけで
それを研究して実践しないのは
ラケットをとりあえず振っていればいつかは球が当たり、

運よく相手側のベースラインぎりぎりに球が入り、
得点できるだろうー!

みたいな考え方です

デッサンや絵画も同じです
朝練をサボらずむしゃらに描いていれば上手くなるだろうと思うかもしれませんが
目的をもって、超えるべき課題を明確にして描かないと上達しません
(スタミナは付くかもしれません(笑))

私が昔、美術予備校に通っていた時に一人の先輩がいました
その先輩はとてもいい方で、毎日一生懸命絵を描いていたんですが、、
なかなか上手くなりませんでした
その先輩は一年たっても基本的な形を取ったり明暗を付ける
同じ課題を越えることが出来ず悩んでいたのです

それを見て感じたのは、絵を上手くなるのに分析と、
どうそれを克服していくのかというビジョンが曖昧
だったということです。
また予備校の先生も抽象的なアドバイスが多く具体的ではなかった

というのももう一つの原因です

デッサンの分析力と実践力

絵を上手く描く=[写実的」に描けるようになりたい場合
一番大切なのは「観察力」になってきます

美術予備校では「観察力を鍛えよう!」とよく言うのですが、、、
ですが、、この観察力という言葉も曖昧な言葉ですよね

もっと的確に表現すると「分析力」のことです
現実を客観的に把握する「分析力」です
いい替えると「分析力を鍛えよう!」です

具体的には
明暗がどうなっているか、形がどうなっているか、色彩がどうなっているか
一歩進んで「何故そうなっているか?」を分析する力です

デッサン 研究


次には
似せていくこと=「実践していくこと」
つまり「実践力を鍛えよう!」です

明暗があっていない、形が合っていない、色彩があっていないことを
分析し、医者のように治していく力が「実践力」
です
つまりデッサンが上手くなるには
「分析力」と「実践力」の二つの力を鍛える
必要があります。

病気の原因は分析できたけど、実践して治すのはめんどくさいとか、、、
治そうとするけど(がむしゃらに描くけど)、病気の原因は分かっていないとか、、、(笑)
そうなると上手くいかない訳ですね

マトリックスにいることを「気づく」ために

では分析と実践ができれば一ヵ月くらいで、デッサンがプロのように瞬く間に上手く描けるかというと、、、
そうではりません

「え、、、そうなんですか?」

これは私の経験談ですが
こんなことがありました

私がデッサンを始めたて一年ほど経ったあと、人物デッサンや人物油絵を描くようになったのですが
いつも体と顔の大きさのバランスがくるってしまったり、
それがくるっているってことさえ分からなかった
んです
おそらく油絵だけでも30枚は描いたと思います。それでも形はどこが可笑しい、、、
それが一年程続きました

毎日、「分析」と「実践」を繰り返しているつもりなのに、、、
先ずは分析が上手くできていなかったことは理由の一つだったのですが
その分析が間違っているという「気づき」が必要だったということです。

これはあるインターンシップの社員が「新発売のポテチ」が売れない理由をリサーチした場合に
その分析結果が必ずしも合っているとは限らないようなものです
先輩のトップ営業マンからみたらそのリサーチは間違っているかもしれないのです


つまり「分析」をしてもそれが間違いだと気づかない場合があります

ポテチの研究

そのようなときに的確な「気づき」を与えてくれるのが
デッサンの先生だったり、プロの画家
だったりするわけです

では何故そのように「分析」に狂いが生じるのでしょうか?
その理由は「先入観」から来ています。
デッサンをするときに人はモチーフを「客観的」に見ていると思っていますが
実は見れていない
のです

人はモチーフを習慣的に見ていたり
感情的に見ていたり、実用的にみています

普段の生活で「物」とは生活に役立つかそうでないかというものであり
じっくりありのままを見ることはほぼありません

現在運営しているオンライン絵画教室で受講生さんに
ブロックの形を描く授業を提供したときに
「こんなブロックはトンボをつかまえていた頃に見た以来だ」
といっていました

私たちは必要な情報だけを得て効率的に生活するために
生きるほど「見ること」に何らかの先入観をもつようになります。
漫画やアニメのキャラクターをたくさん見て育ち、
それが人のイメージだと思うのも先入観です

デッサンにおける人のイメージに対する先入観

そして、デッサンの訓練を通して
この先入観からリアルな現実の世界に戻してくれるのが
「気づき」
になってくるわけです
これは映画マトリックスで「赤い錠剤」を飲むようなものです
自分で自ら赤い錠剤を探し飲む場合もありますし、

人から教えられて飲む場合もあるでしょう

これらのマトリックスから抜け出して
現実をしっかり見れるようになることがデッサン上達の近道です

上達のための時間軸


何事にも一日にして成ることはありません「ローマは一日にしてならず/Roma non fu fatta in un giorno」という言葉があります
人間が子供から成人になるにも20年かかります
蝉(セミ)が孵化するにも地中で7年も準備しています
なんでも「時間」がかかるのがこの世の法則のようです

たくさん描き、「分析」と「気づき」と「実践」を積み重ねていくことで
必ずやマトリックの世界から抜け出しデッサンを上手く描くことができるようになります


そして、デッサンが上手くなれば、水彩画、油絵、イラストレーション、漫画など、すべてに応用することができます

諦めずに頑張りましょう

もしこの「気づき」の部分を早く得たい場合、オンライン絵画教室でプロの画家がサポートしています
ご興味あるかたはこちらから
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