ペン画って描いたことありますか?
絵は鉛筆を使うだけではありません。時にはペンで描くのも悟りが多いものです。
ペン画はデッサンのように「ザ・描く」みたいに思わなくていいので気が楽です。
今回はペンで「顔」を描いてみましたので、ポイントとその過程をお見せいたします。
顔の中心線/目の傾き

先ずは顔の大きなプロポーションを捉えます。
顔の中心線(垂直線)を引いて顔の縦の傾きを捉えます。この線はおでこ、鼻、唇の真ん中を通ります。
そして目の傾きを捉えます、目の傾き・鼻の傾き・口の傾きはほぼ同じ傾きになります。
これが顔のドローイングで一番大切な部分です。
中心線について
中心線とは曖昧な言葉ですが。
全ての「モノ」には中心線が存在します。人間でいうと脊髄のようなものです。脊髄は脳と体の神経を繋いでいます。よく解剖室で人間から脂肪や筋肉を除いた標本や、進撃の巨人を見ると、最後に残るのが脊髄と神経になっている図をみかけますよね。林檎にも中心線が存在し、工業製品にも中心線が存在します。
目鼻口を捉える

次に目・鼻・口を描き始めます。
目鼻口はドンドンと描いていく必要があります。
描くのが怖くて後まわしにする人も多いですが、ここを描かないといっこうに絵が完成して見えないので
勇気をだしてガンガン描いてきます。間違えばその都度直せばよいです。
また間違ってから治すと経験値がアップするので一石二鳥です。
顎・耳・後頭部のアウトライン

ある程度、目鼻口が描けたら、顔の輪郭をもっと取っていきます。
具体的には顎のライン、頬骨のライン、耳、後頭部のライン、そして首の左右のラインです。
これらは顔のポイントです。
顔のプロポーションの土台
ここまで形を捉えたら、顔の土台が完成したことになります。
この大きなプロポーションを正確に捉えられると、その後の細部描写(ディテール描写)が
とてもスムーズに進みます。「三匹のこぶた」でいうと煉瓦の家をすでに建てたようなものです
ペンで目鼻口を詳しく描く

さてここからペンで顔を描いていきます。
下描きがしっかりできているので、あとはなぞりながら、、、
細部も同時に描いていくだけです。下描きに煉瓦の家ができていると精神的にも安心して描けます。
目・鼻・口のディテールを描く
目の皺やカーブ、鼻のカーブや鼻の穴のカーブ、唇のカーブと歯、眉毛、髭、ほうれい線、を描いていきます。これらはどれもディテールですね。
顎・耳・後頭部・髪の毛

顎のカーブ、顎髭、耳のカーヴ、頬っぺたんぽの皺、髪の毛、首の皺(ん=カーブ、顎髭、耳のカーヴ、頬っぺたんぽの皺、髪の毛、首の皺(胸鎖乳突筋)を描いていきます。
ここまでで、顔の形はほぼ取れました。
陰影をつける/完成

あとはお好みで影をつけていきます。
目鼻口の影、髪の毛の影、頬・顎の影、首の影などです。
そして、、、口の中と鼻の穴を一番黒く塗りつぶします。
これで、、完成です!
ペン画の魅力
ペンで描く魅力は、輪郭線がくっきり見えて、陰影もくっきり見えることです。
線が力強いですよね。伝えたいことを手軽にダイレクトに伝えることが出来るのがペン画の魅力です。
そしてペンは顔の形を取る練習や、スケッチにもピッタリの道具です。たまにニューヨークの地下鉄で、前に座った人を描いている画家がいますが、よくペンで描いていたりします。
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