今日は「玉ねぎ」を水彩で描く過程を一挙公開いたします。
技法も兼ねて説明しますので参考にしてみてください。
使った色彩も紹介しています。ちなみに絵の具はホルベインを使っています。
背景の中間色を塗る/明るい部分にオーカーをのせる

この水彩は写真を見て描いています。
原本の写真が見つからないのですが、、、見つかり次第添付する予定です。
①玉ねぎの輪郭を鉛筆で取る(テーブルの上に玉ねぎがのっている)
②背景を塗る。玉ねぎの輪郭に近くなる程グラデーションで暗くする予定
なので、、、玉ねぎから少し遠い背景をまずは中間色のグレーで塗る
③光の当たる玉ねぎの明るい部分にイエローオーカーを乗っける

背景のグレー=ウルトラマリン+アイボリーブラック
背景の暗い色を載せる

④背景の暗い部分をさらに暗くしながら、玉ねぎの輪郭を浮き立たせる

上の濃いグレー=ウルトラマリン+パーマネントバイオレット+イエローオーカー
グレーの作り方は色々あり、グレーの色の幅も沢山あります。
自分で色見本表を作って研究してみましょう。
暗い色で玉ねぎの綺麗な輪郭を描きましょう
玉ねぎの陰・影の部分を描く

⑤玉ねぎの影の部分(暗い面)と床に落ちる影を描いていきます。この時に光・影の大きなコントラストを出します。

玉ねぎの暗い面=ウルトラマリ+バーミリオン+パーマネントローズ
この色を背景にも少し混ぜる
玉ねぎの色彩をのっける

⑥玉ねぎの彩度の高い部分(赤っぽい部分)を描いていきます。
⑦玉ねぎのハイライトの周りの黄色をイエローオーカーで描いていきます。
⑧右下の床にイエローオーカーを足します。

玉ねぎの色=パーマネントバイオレット+イエローオーカー+カドミウムレッド
明るい黄色を出したい時には
イエローオーカーの方が落ち着いた黄色が出ます
パーマネントイエローは彩度が高いので少しきつい印象も出てしまいます
水彩は色の研究をするには最適
水彩画の特徴は色と水を使って描くことです。
デッサンでは色の研究はできません、そして油彩では用意する道具が少し多いです。
しかし水彩では手軽に色の研究をすることができます。どの色とどの色を混ぜると影の色に適しているかとか、簡単に調合できるのが利点ですね。
自分で作って塗った色を
カラーチャート表として(日記のように)メモにして保管しておいくと
いざという時に見返して思い出すことができます。
色はすぐに忘れるのでこれはおすすめです!
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