こんにちは
今日はデッサンは独学でどこまで上手くなれるか?
というテーマで考えていきたいと思います。
デッサンは上手くなりたいけど、美術予備校や大学・専門学校に行くのはお金がかかりますよね。
なのでできるだけ独学で、、、というのはうなずけます。
松屋のネギ玉牛丼よりはるかに高いですから、、、、
初心者には分からないことが多い・デッサンの仕組み
デッサンが分かってくる前までは私もデッサンとは何か?という大まかな道のりがよく見えていませんでした。「絵を描く」とはまだ行ったことない渓谷の山道を歩くようなものですが、、、
振り返ると、あんな険しい道があったとか、あの場所はこう考えるともっと近道できたとか感じます。
私は美術予備校で浪人したり、大手の美術予備校の講習に参加したこともあるので、日本の美術予備校でどのように美術の実技を教えてくれて、カリキュラムがどうなのか?またはデッサンが上手な人がどのように上手くなっていくのか?上手いデッサンとはなんなのか?という一連の流れを見てきました。
ここでデッサンがまだ初心者の時に、ここにフォーカスをあてれば、スムーズににデッサンが上手くなるというポイントを3つにまとめてみました。
これは牛丼で例えると、、、、ご飯/牛肉/たまご みたいな感じです。全部できたらかなり美味しいですが
卵をかけるのは難しいので後々でいいと思います。
例えば石膏デッサンなどを描くと顕著が取れないのがわかるので、練習になります。
形が取れるようになる=そのような感覚を鍛える
→これができるとかなり強いです
デッサンがいまだ初心者のころに私が分かっていなかった部分は大きく次の通りです
飛んでいる色が分からない/光の感じがなんか絵から感じない/絵が安っぽく見える/漫画に見える
→これは主に明暗の違いを描き分けられていないことから生じます
これは形や明暗や色彩を変えたりして絵画独自の空間を作ることです
これは牛丼に例えると、オリジナル大ヒット牛丼を開発することと同じなので
高度で一生探求していく部分ですので、まずは⓵②を出来るようになることをお勧めします。
これらは描けるようになって、自分の経験として体感してはじめて分かります。
例えば、凄く絵が上手い人の作品や、それをインスタや本で見て分かった気になっても、自分で描けなければ実際は分かっていません。でも一度描けるようになると、次からは感覚が磨かれているので、違いが分かるという=悟りの嬉しさがあります。。。
是非、牛丼マスターになるために上の3つについて研究することをお勧めします。
デッサンを独学で上手くなるには?美術学院に通う必要はあるか?
ではデッサンは独学で学んで上手くなることは可能でしょうか?
答えは、、、、
いくらでも上手くなれると思います。
ただ誰か上手な人に学んだ方が「早く」上手くなると思います。
ちなみに、、、、「独学でも」というのは美術学校で学んでも上手くならないケースがあるからです。
これは私が見て、体験したことですが、、、
美術予備校に通っている人で、、、ある人は予備校に朝、絵を描きにきますよね。ですが2時間とか少ない時間を描いてすぐに帰ってしまう人を見かけました。まだ絵のクオリティーが出ていません。なので
もっと描いて作品のクオリティーを上げることが出来るのです。ですが疲れたのか、めんどくさいとか、、、そこで諦めてしまっては、レベルアップはできないし、せっかく時間をもってるのに、それをもっと描いて研究に使えば上手くなるのに。。。。。。
つまり、美術学校に通って、先生や仲間がいるからといって、自らがモチベーションを上げて意欲をもって研究していかないと、なかなか上手くなりません。ですが学校に通わなくても意欲的に研究していけばいくらでも上手くなれます。
また私の経験上、人によってレベルアップのための、環境の合う合わないがあります。
基本的には美術予備校ではあまり教えてくれません。何故かというと、、、
日本の美術予備校は学生の考える力を鍛えるために、あまり教えない方が良い、考えさせる力を付けさせようというコンセプトがあるからです。もしくは先生があまり技術を教えたがらない方もいます。
ですが、メリットもあります。それは競争心が煽られることです。昔、美大受験向けの夏季講習ですとか入試直前講習ですとかで、東京にある大手美術学院にいったことがあるのですが、みんな受かる気満々でプライドが高くて(笑)熱気が合ってとても刺激になりました。
ですが、やる気があれば独学でも目の前のモチーフと真剣に向かって描いたりデッサンの本を読みながら研究することで必ず上手くなると思います。基本的にデッサンは一人でするものなので、、、、結局していることは同じです(笑) 芸術家は孤独です。。。
例えば静物デッサンとか自画像デッサンとか手のデッサンとか、、、
全部一人で描きますよね?(笑)自画像デッサンするのに横に仲間がいる必要は全くありません。
美大生でもアトリエにくると大体一人の世界に入り込み(そんなに横の人と話したりしません)。
ですが、、、独学の場合、次の3つをお勧めします
この2つはデッサンの本質になります。これができるだけでデッサンの70%はクリアしたといえると思います。忍耐強く描くのは大変ですが、、、、必ず報われます。
幾何学/2003年
紙に鉛筆
私は昔、熟読していたデッサンの本があったのですが、それはかなり参考になり指針をくれました。何かしらガイドラインを示してくれるデッサンの本には出合うことはモチベーションを高めてく、目標をしめしてくれるのでとてもいいと思います。また美大受験・合格作品集(合格レベルを示してくれる)などにもいいデッサンが沢山のっているので、美大受験を目指しているのではない人にも参考になります。オンラインでそのような資料を探すのもとても、ありだと思います(画質は下がりますが)
私のほかのブログでも言及しているにですが、絵は一人で描いていると限界がきます。
いかに美味しい牛丼をつくっても、食べてくれる人がいなかければ虚しいものです。
食べてくれて、フィードバックがあるからこそやる気がでるのであって、だれも見てくれなかったら絵を続けようなんて思いません。
美術予備校にいかなくても、地域の絵画教室の先生とか、高校の美術の先生とか、友人とか
もしくは私に送ってくれてもいいです。
本やユーチューブの動画をみても学べると思うんですが、発信されている情報が限定的なので
より詳しい情報を得たい場合はやはり、直接見てもらってアドバイスを得ることをお勧めします。
またそうやって美術関係者と交流することに絵を描いていくネットワークができたり、人間関係ができます。やはり絵を描く動機は人との関係性から出てくると思います。
3日間・寝ないでも人間は絵を描き続けることができる
わたしも自宅で一人でクロッキーを沢山していた時期がありました。
一度、3日間寝ないで家で絵を描き続けたこともあります、その時は冬でしたが、ストーブの熱風と部屋の蛍光灯の明かりをいまだ覚えています。ですが一日1,2時間くらいは寝た気がします
なぜそんなに気が狂ったようにデッサンが出来たのか??というと、上手くなるたびに毎回気づきがあるからでした。何か世界の本質に迫っている=悟りをえるような感覚がたまらなく面白くて、、、、、、
寝なくても面白くて朝まで描き続けることができたんですね。
その時に描いていた(研究していた)クロッキーの一つがこちらです↓
こちらのドローイング(2002年作)はたしか、、ドミニク・アングルのデッサンを模写して描いてものだと思います。
人体のラインをどのようにとらえれば人に見えるのか?人体の部署によりどのように線の緊張感がちがうのか?などを研究していて沢山の発見があり、面白く、寝ずに研究していました。
デッサンは独学でも上手くなれます。
「芸術の道は長く人生は短い」というように、大変ですがとてもやりがいのある世界です。
私も上手く描けずストレスで悩んでいた時期がありましたが、絵を描き続けて良かったと思います。
もし行く道が大変な時はコメントください。返信がすぐに出来ないかもしれませんが、、見ます。
●よければコメントください