生態系は会話している/ロス・アンデス大学の展示

生態系の展示

こんにちは。今日はコロンビアのボゴタにあるロス・アンデス大学(universidad de los andes)という大学内で「生態系」をテーマにした展示を見にいってきました。この展示のコンセプトがかなり面白くて取り上げてみます。

目次

ロス・アンデス大学と展示空間

この大学はコロンビア全土で3本の指に入る超・有名大学でコロンビア全地域から優秀な学生が集まってきます。のみならずラテン・アメリカでは最も質の高い教育をする大学で有名です。
チリ・ブラジル・アルゼンチンからだけでなく、フランス、アメリカ、ドイツ、日本、韓国からも交換留学生が来ます。実は現在住んでいるアパートがこの大学のすぐ裏にありまして、、、、散歩しているとこの大学の大学生と知り合ったりします。そしてここには日本センターというコロンビアで有一、日本企業が支援して作られた日本ーコロンビアの文化交流センターがあります。
さてこの構内にCentro de Bienvenida Uniandes(Uniandes Welcome Center)という展示空間があるのですが、ここは普通のギャラリーと違い挑戦的なコンセプトで展示を企画しているようです。
今回は展示を偶然みつけて立ち寄ってみました。

生態系の展示
生態系の展示

展示について英語で案内してくれた

なんか面白そうだな、、、、誰かガイドしてくれないかな??
と思っていたら受付の女性スタッフの方が積極的に語りかけてくれて、英語で案内をしてくれました。
コロンビアは人見知りな人が少なく、フレンドリーな人が多いです。
また人と人の壁が少ない感じですね。
こちらの方の写真はありませんが、コロンビア人の方で生態系学者だそうです。この大学だけでなく、他の国立大学でもこのようにミュージーアムのスタッフをしていて、案内をしているのだそうです。
さて、、、作品を見ていきましょう。

生態系の展示

こちらは現在絶滅に瀕している、もしくは絶滅してしまったコロンビアの生物だそうだ。なぜかというとボゴタは環境汚染が問題になっているんですね。工場からの排水が水を汚したりしていて、ここではそれによって絶滅の危機に瀕している静物をガラス工芸のように作っていました。

絶滅危惧種

環境汚染で失われそうな静物を作品で表現するのは面白い、、、

パラモの植物

これはパラモと呼ばれる湿地体があるのですが、、そこの植物(なんかパイナップルみたいなの)を乾燥させて展示してありました(右)。そしてそれを顕微鏡で見た時の写真が真ん中の緑のイラストみたいなものです。最初はイラストかと思ったのですが実際の写真だそうです。

まさかこれが植物を顕微鏡でみたイメージとは、、、、右の植物ですね

次に下の作品はいろいろな素材で染色された繊維だそうです。
コーヒーで染められたものもありました。下になんで染めたの書いてありますね。

植物の色んな部位のエキス?でそめられて、、こんなに色んな色がでるんですね

生き物はお互い会話をしている

さて次が超絶面白かったんですが、、、
標高別に生息している動物・鳥類・魚の鳴き声を聞ける装置です。
先ずはヘッドフォンを装着して、、、機械のダイヤルを回していきます。そうするとコロンビアにしか生息しないいろんな生物の声を聞くことが出来るんですね。魚などはお互いに音をだしてコミュニケーションをしているのを聞くことができました!

標高別に生息している生き物
ダイヤルを右に回す
その動物の声が聞こえる


①ーSELVA HUMEDA(湿潤森林)

ここはジャングルですね
カエルの鳴き声が聞こえました。

2-PAISAJE RURAL ANDINO(アンデス山岳地帯の田園風景)

これではアンデス山岳地帯の鳥の鳴き声を聞くことが出来ました



3-GLACIAR (氷河)

鷹の鳴き声を聞きました。コロンビアにはこのような氷河地帯もあるそうです

4-PARAMO(湿地帯)

パラモに生息する大きい犬?みたいな動物の鳴き声を聞きました。パラモには探索にいってきたのでその動画はこちらから↓

5-RIO MAGDALENA(マグダレナ川)

こちらはコロンビアにある川です。スタッフがお勧めで紹介してくれたんですが、、。魚が独特の音(ぽくぽくという音)をだして会話しているのを聞くことができました。
→川はこちら

この作品を通して生き物はお互いにコミュニケーションを取っていることを悟らされました。人間だけが会話できるように思いがちですが、、、そうではないんですね。作品を通して何かを悟らせてくれる体験でした。このような人間至上主義が河川を汚したり環境破壊に繋がるのでしょう。

絶滅した生物の化石

次は化石の展示です。コロンビアは太古の昔は海に沈んでいたそうです。それがだんだんと浮き上がってきて今にいたるイラストが掛かっていました。

一番左が一番昔

そしてその年代別に別々の生き物が存在していて、その化石が同時に展示されていました。恐竜などですね。

Pez Articulado /関節魚/Jointed Fishの化石とアンモナイト

Popo de cocodrilo/ワニの糞/Crocodile poop(上)
Fosil de Hoja/葉の化石/Leaf Fossil(下)

左・Vertebra cervical decaballo/馬の頸椎/Cervical vertebra of a horse
右・Molar de mastodonte/マストドンの臼歯/Mastodon molar
(コロンビア版のマンモスだそうです)

それぞれの時代に生息した生き物がして、絶滅していったのが分かります。これらの絶滅は必然だったのでしょうか?

私たち人間も生態系の一部

生態系の展示

スタッフの方が語っていましたが、我々も実はこれらの生態系の一部であるということを忘れがちなんだと、、、つまり、彼らと私たちを分けて考えがちなんですね。もし私たちもこれらの一部であると考えるならば工場排水による河川の汚染も、絶滅危惧種に対してもっと親近感が湧くかもしれません。ということでとても面白い展示でした。またこのようなアート情報をお届けしていきたいと思います。









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◆この記事を書いた人

Gemmaのアバター Gemma 源馬久崇ーLandscape Artistー

旅をしながら絵を描いている画家です。
「芸術は人生を豊かにする」ことを信じて活動しています。
大変な時代ですが共に頑張りましょう。

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