こんにちは。前回の続きで、、南米コロンビアの地方の街「カケサ」へ水彩スケッチに行ってきました。
前回は1日目で、今回は二日目になります。
日本では見られないスタイルの渓谷を描くことができました。
→前編の動画はこちらから(水彩で描くカケサ渓谷/前編)
→後編の動画はこちらから(水彩で描くカケサ渓谷/後編)
朝起きると綺麗な丘と「桜?」が見える
カケサは標高1700メートルという高地にあります。この街は1600年にできました。結構高いように思いますが、他のラテンアメリカの超高い場所に比べるとなんともないように見えます。
世界でもっと標高の高い都市はみなラテン・アメリカに存在しています。コロンビアのボゴタ(2640メートル)、ボリビアのラパス(3640メートル)、エクアドルのキト(2850メートル・この前行ってきました)ペルーのクスコ(3400メートル)とかですね、、、、。カケサが低く見えてしまいます。
朝起きてホテルの外を見ると丘と桜?が見えました。

ここから渓谷に車で向かっていきます。今日もアルフォンスさんが運転をしてくれました。
カケサの山・丘は南米固有の「色」
一時間くらいかけて渓谷に行きます。
日本では山や丘は木がうっそうと茂っているイメージがありますが、コロンビアの丘は剥げているというか、、、つるつるしていて、お上品な都会育ちの人間という感じもします。あとは緑がオリーヴグリーン系が多くて、日本の彩度低めの地味な緑(日本の伝統色)とは違います。



やはり、その国の色というものは地域の風土に影響を受けているのを感じますね。そして樹の「形」も日本のそれとは違います。南米の植物・樹木の形は面白いです。


そして樹の「形」も日本のそれとは違います。南米の植物・樹木の形は面白いです。
サボテン系の形だったりエルデンリング(ELDEN RING/PS5のゲーム)にでてきそうな形の植物が多いです。
コロンビアの地理
コロンビアは5つのパートに分かれていて
それぞれが特長出しまくりです。それはPacífico(Pacific平和の)/ Andes(アンデス=安心ですの意味)/Caribe(Caribbean)/Orinoquia(Orinoquia・川の意味)/Amazonia(アマゾン)です。
したの図がそれです。知り合いのコロンビア人の生物学者にききました。「どの地域の生態系が一番魅力的なの?」と。そうしたら地域によって特徴が違うそうで、Pacificoは海の生物が豊富で、Amazoniaは多様な植物が見れるそうです。


スケッチに来たこのカケサのある地域、首都ボゴタのある地域はアンデス地域(Andes)になります。
この地域はアンデス山脈が走っているのでダイナミックな景観と標高が高いです。
カケサ渓谷の風景と野外フェスティバル




さらに今日はここで屋外フェスティバルが開催しているそうで、出品をするアーティストの方も一人加わり向かいました。屋台、バーベキューなどを準備していました。


ここにはゴーギャンみたいなプリミティブな絵画も展示されていました。
ちなみにゴーギャンはお隣の中米パナマ国の離れ島に滞在していて絵を描いていたそうです。
→パナマの記事はこちらから




上の野生の鳥がデザインされているグッズを作ったのが一緒に行ったアーティストの方です。
手描きで原本をまず、水彩で描いたそうです。
水彩スケッチ過程⓵/川の流れと水しぶき、岩を描く




さて本題の水彩スケッチをする時間になりました。
川沿いに向かい描く場所を決めます。やはり都会よりもこのような自然の中のが魅力的ですね。
空気が綺麗です。目の前には爽やかな川が走っています。
まずは向こう岸に見える岩と小川を描いてみます。
制作時間は大体2時間くらいになります。




川の水の流れ、それが岩に当たり水しぶきにが飛んでいる瞬間を捉えたいと思いました。
絵の良い点はその場の臨場感を感じながら描けることです。
こちらが完成作品になりました。




この川はタブロン川(Rio de Tablon)というらしいです。
奥に川が流れている感じがうまく出ました。
水彩スケッチ過程⓶/渓谷の丘を描く
さてもう一枚描いてみます。
今度のターゲットは正面の丘です。ここを描きたいと思ってたんですよね。
せっかく来たので気合を入れて沢山描きたいです。
丘の上には電波塔のようなものが立っていて記憶に新しいです。
ダイナミックな景観が魅力的でした。
あそこには畑があるのでしょうか?


先ほど一枚描いて少し疲れていますが、気合を入れてもう一枚描きます。
描かないとすぐに天気が変わってしまうからです。
そして次に来る機会がないかもしれないので、頑張って描きます。
下が完成品です。




こちら先の2枚を岩に貼ってみて、展示をしてみました。
ギャラリーではなく自然の中で展示するのも面白い!


水彩スケッチ過程③/川と丘を描く





川が流れていって、奥に洞窟?みたいなものも見えました。そして背景の山がとても綺麗でした。


今日最後にもう一枚描けそうだったので少し疲れていましたが、、三枚目を描きました。
最後は川の流れを背景に丘が見える構図です。
ここが実は一番描きたかったところです。
今回は丘の大きさを出すために縦構図で描きます。





こちらが完成先品です。今日のスケッチの中で一番よく描けました。
筆のタッチを残し、山の動きを表現しました。




コロンビアの踊り(ラテン・ダンス)の歴史
ラテン文化というと踊りですよね。ブラジルにしろコロンビアにしろ、、、。
コロンビアにはサルサ、メレンゲ、バチャータというような踊りが存在していて、
特にカリという地域ではサルサのようなラテン・ダンスが盛んです。
ですが、首都のボゴタのような都会ではそこまで踊りをみんながするわけではないようです。
地域により踊りのスタイルが違うそうです。
下の写真の踊りは「カランガ」という踊りで振り付けがまた違います。




実はコロンビア人に直接聞いたのですが
このサルサを始めとした踊りはキューバから伝わったそうです。メレンゲ、バチャータのような踊りもキューバから伝わったかは確かではないですが、同時発生的にコロンビアで生まれたそうです。
そして当時はスペインの植民地時代で、もともとは黒人が植民地支配に抵抗するために、そのような歌詞や表現を歌に込めたり、踊りに込めたりしたそうです。
代表的な歌は
[No le Pegue y la negra]=Don’t Hit Him and the Black Woman/彼と黒人女性を殴らないで
歌詞はこちらです(日本語訳しました)
「兄さん、ちょっと話したいことがあるんだけど…」
「…黒人の歴史から、我々の歴史から、紳士よ」
「そして、こう書いてあります。」
「言ってるよ!」
1600年暴君が命令したとき
カルタヘナの街路
その物語は生き続けた
ここに来たら
奴隷商人たちが到着した
鎖につながれたアフリカ人
彼らは私の土地にキスをした
永遠の奴隷制!
(永遠の奴隷制)(永遠の奴隷制)
「サロメに言わせてください」
「トゥケテレ」
“おい!”
「サル、サル、サル!」…
アフリカの結婚
スペイン人の奴隷
彼は彼らをとてもひどく扱った。
そして私は彼の黒人の彼女を殴った!
そして、そこにありました!
ハンサムな黒人男性が反乱を起こした!
彼女の愛のために復讐する!
そしてフェンスのところでもまだ聞こえます!
私の黒人の彼女を殴らないで!
(黒人の女の子を殴らないで)
(黒人の女の子を殴らないで)
おい、黒人の女の子を殴らないで!
(黒人の女の子を殴らないで)
いや、いや、いや、だめ、だめ、だめ、だめ、だめ! …
(黒人の女の子を殴らないで)
おい、あの黒人女性は尊敬に値するぞ!
(黒人の女の子を殴らないで)
ねえ、まだ聞こえてるよ!フェンスのところで音が聞こえるよ!
(黒人の女の子を殴らないで)
いや、だめ、だめ、だめ、だめ、だめ、だめ、だめ、だめ!
黒人の女の子を殴らないで!
(黒人の女の子を殴らないで)
おいでよと私に言う黒人の女の子!チャンバラカテ、チャンバラカテ
(黒人の女の子を殴らないで)
「そしてあなたと共に」
「チェリト・デ・カストロ」
他の人に何が当たるか見てみましょう!
(黒人の女の子を殴らないで)
それはアルになる、それはアルになる、それはアルになる
私の魂は破裂しそうです。
(黒人の女の子を殴らないで)
いいえ、いいえ、いいえ、いいえ、いいえ、いいえ、いいえ、いいえ、いいえ
私の黒人の彼女を殴らないで!
(黒人の女の子を殴らないで)
私の魂は消えてしまったのです、愛しい人よ。
(黒人の女の子を殴らないで)
「みんな知ってるよ!」
「あなたもね!」
(黒人の女の子を殴らないで)
また
Diomedes Díazというコロンビア人歌手も有名だそうです。
ただものすごい歌手だったそうですが、女性関係がかなりめちゃくちゃだったそうです。
丘の上に立ち並ぶ家々/ボゴタへの帰り道




一泊2日のスケッチ旅行を終えて首都ボゴタに帰って来ました。
この地域はボゴタの南側です。アンデス地帯なので大きな丘が見えますが
その頂上までびっしり家が立ち並んでいるのが特徴的な景観です。これはラテンアメリカでよく見られる景観です。この景観が作り出す山のアウトラインはなんとも言えません。
ですが南地域はあまり治安が良くありません。
ですが景観は興味深い景観をなしているのは確かです。


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