こんにちは。今日は「透明な物」つまりウイスキー瓶や水の入ったグラスをデジタルドローイングで描いてみます。一連の描写の流れを添付しました。このデジタルドローイングはIpadのアプリで描いています。
個人的には絵を描く時、デジタルをたくさん活用しています。
デジタルドローイングの長所短所
⓵デジタルの利点は、ですと輪郭を綺麗にボカスことができたり、光の表現が鉛筆デッサンより簡単に出来ます(輪郭が綺麗にボケルので)。なのでパソコンやタブレットを使ったイラストレーションでは光を比較的簡単に表現することができます。ですが、鉛筆や油絵具ですと物質感(これが面白いのですが)があるのでそれが光のグラデーションを邪魔してなかなかそれっぽくならなかったりしますよね。 ②デジタルの短所は物質感がないので絵が安っぽく見えたり、現実界に絵として存在していないので迫力に欠けるところです。皆さんはどちらが好きでしょうか?ですが明暗のバランスを捉えたり、色を研究すするのはデジタルで気軽にできるのでとても重宝します!
水の入ったグラス
こちらはテーブルの上に置いてある水の入ったグラスです。絵画教室で受講生さんがセッティングした静物ですが、こちらを参考にしてドローイングの流れをお見せします。中に、、黒い紐みたいなのが入ってます。
⓵まずアウトライン(物の形)をとります。
グラスっぽく見せるには光の屈折率を考えます。つまり黒い紐をグラスを通してみるとき光が屈折して紐もウネウネ屈折してみえることです。背景の太めの紐も屈折してみえますね。
②大きな明暗を捉えます
紐が一番暗いです。背景のパソコン?/グラスの上半分=背景の色が透けて見える部分/グラスの右下は中間色です。そして床の布は明るいです。このように明暗を大きく3段階で認識し塗ります。これだけで大抵の雰囲気は掴めます。
⓷中間色をさらに暗めに塗っていきます。
さきほどの中間色の部分を暗めに塗っていきます。この理由は何でしょうか?これはグラスのハイライトを強調するためです。つまりこのようなグラスとか、水とかの描写はハイライトを明るく見せる必要があります。ハイライトが明るく光って見えるとは=中間色が暗い必要があるということです。
④ディテール描写をする
次にお待ちかねのディテール描写です。とくにグラスに縦線が入ってますよね、形が面で割れています。
この筋のようなものを描いていきます。そして、、、グラスの一番下はガラスの密度が高くなっていますのでトーンが暗くなります。描くべき場所は多くありませんが、ポイントを押さえることで、あまり描かなくてもグラスのように見えます。
ワイン瓶
こちらはウイスキー瓶です。
⓵大きな輪郭やラベルの紙の位置を掴みます
②大きな明暗を掴みます
ハイライトになるべきところは白く残し、中間色を少し暗めに塗ります。先に説明したように中間色は暗めである必要があります。
⓷暗い部分を暗く描写します
ここではワインの液体の部分(実際は暗い赤)
上のボトルのキャップ?の部分、そして瓶の下のガラスだけになっていて密度が高い部分です。
ここで液体の左手前の部分のハイライト、瓶の中間のハイライトがさらに明るく見えるようになりました。
④暗い分を更に暗くしつつディテール描写
液体の右の面や水面の近く、上のキャップの右の面や上の際の部分を更に暗くします。つまりさらに暗い「面」を捉えています。
そして瓶のマーク「S」?みたいな、、を描きます。上のキャップの横の線や、瓶のウネウネした部分?も描きます。
参考資料)こちらは上のドローイングで使用したモチーフとは違いますが、大きな明暗のバランスは似ています。
このようにグラスや瓶は明暗のバランスだったり、ハイライトの描写、光の屈折の描写がポイントになってきます、そこをおさえるならば一見複雑にみえる透明なものもスムーズに描くことが出来ます。是非挑戦してみてください!
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