こんにちは。如何お過ごしでしょうか?ここ南米コロンビアのボゴタは一年中春のような気候です。
今日は透明水彩で果物を描いていく手順を公開していきたいと思います。私はホルベインの水彩絵の具を使っています。水彩画って難しいでしょうか???今日は初心者でも効率的に描く手順を果物で実演してきます。
水彩は気分転換・ストレス解消にもとてもいいです。絵を描くというのは日常の雑多からはなれて世界を見つめなおすいい機会です。
ちなみに今回は果物の写真を利用して練習します。
こちらはオンライン絵画教室のプログラムの一部でもあります。
制作過程
今回はこちらのの写真を利用しました。
⓵まずは形をとります。水彩画は最初に鉛筆で形を取るのをお勧めします。
この写真をみると、赤りんご・青りんご・オレンジがまざってますね。
美味しそうです。葡萄は、、、、今回は描きません。モチーフが多すぎます。
⓶まずは目立つオレンジの明るい部分を描きます。この時にハイライトは紙の白を残すといいです。
これはパーマネントイエローディープ(ホルベインの絵の具)を使いました
⓷つぎにオレンジの影の方を描きます。ここでわざと濁った色(黒)を使わず、、、パーマネントオレンジ+バーミリオンを混ぜて濃い色を作りました。補色を混ぜて影を塗ったり、黒を混ぜて濁らせて影の色を描く描き方もありますが、、、今回は鮮やかな影を表現しています。そこにバーントシェンナやバイオレットをさらに暗い部分にのせました。つまり影の中にも少し色の変化を入れたということです。
⓸左の赤林檎も描き始めます。明るい印象にしたいので、バーミリオンとパーマネントオレンジ、パーマネントイエローディープなどを使い、明るい部分を描きます。つまり黄色系・オレンジ系の明るさにします(本来はリンゴのこの部分は赤なんですが)。
絵全体を少しカラフルなイメージにしたいので、右下の赤りんごの暗い部分に青(ウルトラマリン)も使用しました。
⑤左のりんごの影の部分を描きます。ここにはカドミウムレッド(赤系)、バイオレット(紫系)、バーントシェンナ(オレンジ系)、アイボリーブラック(黒系)などをいろいろ混ぜながら色を暗くします。全体的に赤系・紫系の暗さにするわけですね。わざと明るい方とは違う色相にするわけです。右下の林檎(影にウルトラマリンを乗っけた林檎)の明るい部分には赤系(カドミウムレッドなど)を乗っけます。
⓺上にある、青りんごを描きだします。これはリーフグリーン(leaf green/ホルベイン)という色です。黄色系の黄緑色です。明るい部分を全体的にこの色で塗ります。ハイライトは紙の白を残します。
⓻青りんごの影の部分を描きます。この色はパーマネントグリーンです。黒を使わずに最初は明るい原色の緑で下地を作ります。
⑧パーマネントグリーン+アイボリーブラックでさらに暗い色を作り上塗りします。下地が乾く前に載せて、下の色と少し混ぜるのがポイントです。光のコントラストが出てきましたね。乾く前に混ぜる、これは水彩のマジで使える技法の一つです。
⑨背景を描きます。ようやくですね、、、、パーマネントイエローディープ+アイボリーブラック+バーンとシェンナ(またはバーントアンバーなど)をうまく混ぜて塗ります。木漏れ日の当たる場所は彩度を高く(イエロー系)、当たらないかげの部分は彩度を下げます(黒系)。私はこの色の組み合わせが好きです。
⑩青りんごの影の黒や、オレンジの影の黒が乾いて明るくなってきてしまったので、もう一度コントラストを上げます。青りんごと背景の影の部分には、最初のベースの色+アイボリーブラックを混ぜてその上に重ね塗りします。オレンジの影にはバイオレット+アイボリーブラック+カドミウムレッド(少々)をのせて暗くします。
完成です!
このように手順と色の工夫をすることで比較的に簡単に描くことができます。
挑戦してみてください。さらに色々な技法については↓の記事もご覧ください。
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