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四次元以上の絵画とは何か?/3次元以上を考察する

カラビヤウ 人

絵を描く上で「目に見える現実」だけでなく、それ以上の世界を描くことが絵画の深みに繋がることは間違いありません。それではそれ以上の世界とは何なのでしょうか?今日はそれを考察していきたいと思います。

目次

三次元とは四次元の影である/本当の姿とは?

では目に見える三次元の物体とは何なのでしょうか?三次元の円柱が光によって影が出来るとその影は楕円や円になります。その影は平面的になりますので2次元のような存在です。高次元の存在がより低次元として現れるとき、その影のようなものになるです。


ある’もの’を考えるとき、その本来の姿とはどのような姿なのでしょうか?それはその’もの’の、より高次元における姿が本来の姿になります。

つまり、ある存在を解明する場合に、より低次元におけるその存在の姿は、本来の姿のほんの一部分をみているにすぎないということですね。

これはとても興味深い話ですよね。
聖書のルカによる福音書16節19-31節に「金持ちとラザロ」という話が出てきます。ある金持ちがいて彼は紫の衣を着て贅沢に暮らしていたんですが(聖書で「紫」というのは富と権力と堕落の象徴的色になります/黙示録・バビロンの大淫婦も紫の衣を着ている)、その金持ちの家の門の前にナザロという病気(できもの)に侵された貧乏人がいました。金持ちの残飯を食べて飢えをしのいでいたんです。犬がきて彼のできものをなめてもいました、そしてナザロはついに死にます。金持ちも死にました。

ラザロと金持ち
ギュスターヴ・ドレ/ラザロと金持ち



そこで二人はあの世に行きます。
ラザロはみ使いにつれてかれてアブラハム(聖書に出てくる聖人)のいるところに行きましたが、金持ちは黄泉に向かいました。
黄泉で苦しんでいる金持ちが見上げると、アブラハムと一緒にいるラザロが見えました。金持ちはアブラハムに救ってくれと懇願しました。

アブラハムはこう言います。
「子よ、思い出すがよい。あなたは生前よいものを受け、ラザロは悪いものを受けた。しかし今ここでは、彼は慰められ、あなたは苦しみもだえている。」


つまり生前ぼろをまとって、道端で乞食をしている人でも、あの世にいって本当の姿が見える時、私たちより高い場所にいるかもしれないということです。3次元空間ではその人がどんな人生を送ってきたか全く見えないため、分かりませんが、地位や名誉や金もないが良心的に生きたある人の本当の姿は我々より輝いているかもしれません。
ギュスターヴ・ドレ(1832ー1883・ロマン主義)はこのような物語的内容を多く描きました。代表作にダンテの神曲を絵にしたシリーズがあります。

4次元や精神の世界はどこに存在しているか?

高次元の世界や精神や心などというのはどこに存在しているのでしょうか?
私たちのこの3次元の体とは切り離されたどこか別の場所に存在しているのでしょうか?気になるところですよね。
結論からいうと高次元の世界は目で見ることが出来ないだけで合って、私たちのすぐ隣に存在しているということです。下の図をご覧ください。↓

次元の重なり
次元の存在様相

右の図のように異なる次元というのは、切り離されて別々に存在していると考えがちですが、実は左の図のように「低次元は高次元に内包される」感じで存在していると考えた方が理にかなっています。つまり一緒に存在しているのですが目に見えない、感知できないだけなのです。映画Six senceに出てくるような第六感が優れている人は感知できるかもしれませんが、、、これは目に見えない「その人の感じや印象や品性、性格の形」や「心や心の形」、「いい人なのか悪い人なのか」などが、なんとなくその人の背後に感じられるというのと似ています。さらに可視化してみました下の図を見て下さい。↓

花瓶 次元
花瓶と高次元の花瓶の共存
人 次元
人と高次元の人の共存

ここでその存在のより高次元の姿をオーラバースト(私が勝手に命名しました)と言います。つまりあるものや私たちは個々人のオーラバーストを身にまとっているのです。これが低次元は高次元に内包されているイメージです。ものすごく簡単に言うとジョジョのスタンドのようなものです。
つまりより深い絵を描く時に大切なことはこのオーラバーストや、そのものの存在の本来の姿まで察知・感知し、その姿まで描こうとすることになります。

またこのことをカラビ・ヤウ空間(または超弦理論)といって視覚的には次のようなイメージになります↓

カラビヤウ空間

このように異なる次元と空間は分かれているのではなく一つに結ばれ、影響を及ぼしあっているのです

カラビヤウ 花
花のカラビヤウ空間
カラビヤウ 人
人のカラビヤウ空間

この上の図は花のカラビ・ヤウ空間と人間のカラビ・ヤウ空間がどのようになるかをAIで視覚化したものです。すごいことになっていますね(笑)

高次元は私たちの隣にある

さらに解りやすく説明します。築30年のボロアパートって隣の部屋との壁が薄かったりしませんか?
よる静かになると隣の住人の物音が大きく聞こえたりしますよね。で、、、隣に誰かがいるのが分かるんですけど、「見えません」よね。下のイメージのような感じです。

部屋 次元

隣の部屋は「見ること」が出来ないが、すぐ隣にある

つまり高次元の世界もこんな感じです。実は私たちのすぐ隣に密着して存在しているんですが、見えない、感知できないだけなんです。

より高次元の世界には何があるか?

次元

高次元の存在とは
●閉じられた三次元の空間を行き来できる
●過去・現在・未来(四次元さえも)を行き来できる。
つまり高次元の存在は時・空を超越できる。

三次元では空間の行き来には制約があります。閉じられ金庫の中を行ったり来たりすることは出来ません。また体の外と中を手が自由にいったり来たりするのも難しいですよね。また、4次元の時間軸においては、私たちは過去や未来をいったりきたりすることも出来ません。私たちはひたすら未来に向かうしかありません(つまり一方向に)。次元とは行き来できる方向の数(X軸・上下/Y軸・左右/軸・前後のようなもの)を表します。
ですが、高次元の存在においては行き来できる方向の数が増えるので、時・空を超越することが出来るのです。つまり、、、、バック・トゥー・ザ・フューチャーのデロリアンみたいなマシンのことですね。

back to the future
高次元

映画インターステラで主人公が4次元以上の空間をさまよいながら、むかし暮らしていた三次元空間での自分の部屋を見つめているシーンがありましたよね。そのように高次元の存在からはより低次元の存在を眺めることができます。では最も高次元の存在とは何なのでしょうか?それはあらゆる時・空を超越できるので、そもそもこの世界を創った「神」であるといえます。

高次元の絵を描こう

いろいろ長くなりましたが、このブログの目的は絵を描くことなので、、、、
このような観点で物を見つめ、絵を描こうということです。高次元の世界がなんてことない川で拾ってきた石ころや、なんてことない昨日花屋さんで買った花や、普段ネギ玉カルビ牛丼ばかり食べてる近所のオッサンの背後にあると思うと、物や人を見つめるのが楽しくなってきます。
下の図はそのようなイメージを視覚化してみました。

高次元 石
七次元の石
高次元 花
七次元の花
高次元 人
七次元の人
高次元 人間
七次元のオッサン

みなさんもより高次元の絵画を描いてみませんか?
また次回お会いします。



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◆この記事を書いた人

Gemmaのアバター Gemma 源馬久崇ーLandscape Artistー

旅をしながら絵を描いている画家です。
「芸術は人生を豊かにする」ことを信じて活動しています。
大変な時代ですが共に頑張りましょう。

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