今日は「油絵で風景画」を描くコツをお伝えしたと思います。風景画は誰でも好きなジャンルなので人気があります。人物画は描かれている人によって好き嫌いが激しいものです。ただ見たままに風景を描いたとしてもなかなか良い作品にはなりません。今日はパナマの風景を例に魅力的な風景画を描くにはどうしたらいいのかについて考えてみたいと思います
物質と精神の関係は/「感動しないと」絵を描く気にはならない
「そんなこと当たり前じゃん」と思う方も多いでしょう。その通り、、、。
ただ売るための絵を描いたり同じ絵を大量生産するのは(これを職業画家というんですが)というのは苦痛そのものですよね。
そして長続きしません。
それらの作品は比較的安価で買えるかもしれません。
同じような作品が何枚もあるからです。
でも結局それらの作品は人を感動させはしません。
答えは単純、描く人が感動して描いていないからです。
人を感動させる作品を描くためにはまず自分が感動しないといけません
コーヒーショップで友人を感動させる話をさせたいのに、自分が感動していない他人の話をとかを相手に伝えても相手は感動しませんよね(笑)
これは理論や理屈だけではカバーできない感情的な部分が絵画の世界には存在するのを示しています。
物質と精神は繋がっているのでしょうか??興味深いテーマですよね。
例えば皆さんもいくら高くても買いたいと思う作品もあれば
いくら高くても100円を出しても買いたくないと思う作品があるのではないでしょうか?笑
なのでまずは「感動すること」
まずは自分の心が赴く場所を探してみることをお勧めします
パナマ市街の「絶景見えると言われる山」に登ってきた
さあ、山に登ろう。
平和な世の中が来ても面白くない人生は結局面白くありません
とりあえず山の上に登ったら何かインスピレーションを感じられるかもしれません
ということでパナマの中心市街から山のてっぺんまで登ってきました。
実はパナマに住んでいる知り合いの方の紹介でそこにいくとパナマの絶景が見れるそうです。
ということで、、、山の上まで車で送ってくれました。
クネクネした山道を登ると
不思議の国でした、、、ではなく
こんな場所に辿り着きました↓
この日は雲がとても多かったので海が全く見えませんでした。
まさに低めの雲海でした。
本当は向こうにパナマシティー(海岸沿い)が見えます。
でも後で晴れてきました。
パナマ市内から車で1時間くらいかかりましたね。
少し雲が晴れてきて海が見え始めました。
晴れてくるとまさに絶景です。
パナマの市街が展望できます
バーベューをやっているおじちゃん達
水平線がかっこいいですね。
実は反対側にはこのような
バイオハザードに出てくるようなおどろおどろしい形の樹木があります。
実はよくみるとこれおそらく風が強すぎてこのような形になったんじゃないかと思います。
制作過程-パナマの風景を「油絵」で描く
今日もここからは制作過程をお見せしていきます。
宿泊していたホステルの中庭で描きました。
昔私が中学でサッカー部だった頃はやったビデオがあったのですが
そのビデオのタイトルが「プロ・サッカー選手の技を盗め!」というタイトルでした。
そのビデオパッケージはキャプテン翼の足のようにサッカーボールを蹴っている足が遠近法を強調して異常に大きく撮影されていたのですが
子供の頃のみんなにはああ盗んでもいいのかぁ??などと、、
まあ盗みは悪いことという認識が子供にはあるので、露骨にそう言ってるからみんなウケていたんですよね(笑)
私としては学べるものはどんどん盗んでいいかとおもいます。
まずは下書きです。
こんかい海沿いに見えるパナマの高層ビルディングにインスピレーションを受けたので
その風景を描くことにしました。
まずはテレピンでお汁描きをします。
そして手前をナイフを使い厚く乗っけて行きました。
ここで基調となる色を乗っけていきます。
根気がいりますね。
さらに手前の山を目立つように
絵の具をもっと厚塗りしていきます。
山の樹木が見えてきましたね。
空と海にも色を乗っけていきます。
だんだん雰囲気ができてきました。
色が結構定まってきました。
夕暮れの感じを出したかったので
光を演出していきます。
完成までもう少し
こちらが完成作品です。
イーゼルに置いた状態でこの場所がよく見えたので撮影しました。
奥から光が差し込んでくる感じを一番出したかったので
したが正面からの撮影ですね。↓
タイトルは『Evening in Panama 』です。
いかがでしたでしょうか?
風景画を描く一連の流れを紹介しました。
また次回は他のパナマの風景画をお見せします。
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