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バチカン美術館に行ってきました⑥│エジプト博物館と20世紀の画家たち

エジプトの形象文字と石板

バチカン美術館の紹介は今回で最後になります。
今回はエジプト博物館と、美術館の中心にあるシスティーナ礼拝堂(撮影禁止)を出た後に続く廊下的なスペースにある、20世紀の画家たちの展示と、出口ロビーにあるお土産屋さんを紹介します。

目次

グレゴリオ・エジプト博物館│形象文字と石板

さて西洋の美術館でよく見かけるエジプト美術です。
バチカン美術館にもありました!
よかったのは当時の石に刻まれた古代エジプトの象形文字(ヒエログリフ)をまじまじと見ることが出来たことです。↓

エジプトの形象文字と石板
ウジャホルレスネト像(Udjahorresnet)

こちらは最初、「遺影」かと思いました。
しかしこの像は、神に供物を捧げるためにひざまずくウジャホルレスネト(エジプトのエジプトの高官、医師、司祭、海軍士官)で、オシリス像を掲げた祭壇を手に持っています。
この像は「Naoforo vaticano」(バチカンの神殿を運ぶ者)と呼ばれ、紀元前519年頃にナイル川デルタのサイスのネイト神殿(temple of Neith)に設置されていて、サイス市(Sais)で発見されたそうです。

オシリス(Osiris)とは?
エジプト神話での冥界の神
エジプト九柱の神々の一人です。

エジプトの形象文字と石板
ヒエログリフ(象形文字)

まじまじと見てきました。
動物の形が文字になるところが芸術性を感じます。

エジプトの形象文字と石板

記念碑的レリーフの断片
素材:石灰岩
産地:アルマント、モントゥ神殿
年代:第18王朝、トトメス3世治世(紀元前1479~1425年)

エジプトの形象文字と石板

これは、紀元前1650年頃、メンフィス(Μέμφις/古代エジプトの首都)
の墓から出土した石灰岩のレリーフだそうです。
なにか不気味な表情ですね。

墓のレリーフの断片
素材:石灰岩
産地:メンフィス
年代: 第18王朝(紀元前1550~1307年)

エジプトの形象文字と石板

クォンス神に捧げられた石柱
クォンス神(コンス神)は、古代エジプト神話における月の神。テーベ三柱神の一員
素材: 砂岩
産地: テーベ
年代: ローマ時代(紀元前1世紀〜紀元1世紀)

エジプトの形象文字と石板
Funerary stela of the priest Ge

司祭ゲの墓碑/プトレマイオス朝時代の司祭の葬儀用石碑
材質: 石灰岩
場所: アフミム
時代: プトレマイオス朝時代(紀元前304年〜紀元前30年)

エジプトの形象文字と石板

ヒエログリフは近くでみると見ごたえがある、、、

エジプトの形象文字と石板
Stela of Hatshepsut and Thuthmosis III

ハトシェプスト女王とトトメス3世の石碑
ハトシェプストは、エジプト第18王朝の王妃およびファラオ。
トトメス3世(Thutmose III)は、古代エジプト第18王朝6代目のファラオ、54年の彼の統治で最初の22年は、彼の継母(けいぼ/実母でない、父の妻)であるハトシェプストとの共同統治をした。
材質: 砂岩
場所: テーベ
時代: 第18王朝、ハトシェプスト女王の治世(紀元前1460年頃)

これは、、、
ハトシェプスト女王(中央の左)は勝利の冠ケプ​​レシュをもらい、太陽神アメン(左)にワインを捧げている。トトメス3世(中央の右)はヘジェト王冠を戴いている場面です。
右側には、弓矢を持った女神として擬人化されたテーベの姿らしいです。

新王国時代にハトシェプストは夫が亡くなり、息子がいなかったため、幼い継子トトメス3世に代わって摂政(天皇が幼少などで政務を行えない時に、代理として政治を行う役職)となったらしい。この石碑は、テーベ西に太陽神アメンを祀る記念碑が奉納されたことを記念するものらしいです。

エジプトの形象文字と石板
Stela of Hatshepsut and Thuthmosis III

20世紀画家の展示

システィーナ礼拝堂を出ると
通路が続いていて20世紀のキュビスム、イタリア未来派、シュルレアリスムの画家の絵が展示されていました。

ですが、、、、、
これらは知る人ぞ知るような有名な作品ばかりでしたが、システィーナ礼拝堂のミケランジェロの最後の審判や天地創造の作品が凄すぎて
もはやサブにしか見えなくなってしまいました(笑)

ARTURO MARTINI

こちらのレリーフはアルトゥーロ・マルティーニ(Arturo Martini 1889年 – 1947年・イタリア)の作品です。この空間にはキリスト教をテーマにしつつも現代的にアレンジされた作品が沢山展示されていました。

ジェームズ・アンソールの絵画
悔悛者の行列、ヴールネ/The Procession of the Penitents at Furnes/アンソール

こちらはジェームズ・アンソール(James Ensor, 1860- 1949/ベルギー)の油絵です。
彼の作品は骸骨や仮面がよく登場イメージがありましたが、このようにキリスト教をテーマにした作品も描いていたことを知りました。

作品題名:悔悛者の行列、ヴールネ

ベルギーの都市フールネ(Furnes / Veurne)で中世から続く「悔悟者の行列」が題材。
「悔悟者(かいごしゃ)」とは、自分の海を悔い改めて改心しようとする人のこと。
フードを被った悔悟者たちが裸足で十字架を背負い、街を練り歩く宗教行事を描いている。

手前にキリストと思われる人物がいて、その周りには奇怪な仮面をかぶった人達もいる。
アンソール特有の画風。神聖さとグロテスクさの入り混じった現実世界を描いているようですね。

ジェームズ・アンソールの絵画

他にもダリ、マティス、ルオー、モランディなど興味深い作品が沢山ありましたが、著作権の関係上このへんにさせていただきます。

サン・ピエトロ広場のリトグラフ
サン・ピエトロ広場
サン・ピエトロ広場のリトグラフ
サン・ピエトロ広場

こちらはサン・ピエトロ(聖ペテロの意味)広場のリトグラフのようです。
凄く繊細な線が沢山見えますね。
この場所は次回の記事で紹介しようと思います。この横にはサン・ピエトロ大聖堂(使徒ペトロの墓を祀る聖堂)があります。

リトグラフとは?
石版画のことです。lithos(ギリシャ語で石の意味)からきています。
石灰石の版に油性で絵を描き、化学反応や水と油を使い版画を作ります。

ロビー│土産コーナーと螺旋階段

バチカン美術館の模型
バチカン市国の木製模型

これはロビーにあった木製でできたバチカン市国の模型です。
360度いろんな角度からバチカンが見えるので、とても見ごたえがありました。

バチカン美術館の模型
バチカン美術館の土産屋

こちらはすべての観覧が終わりロビーに出ると、土産屋が見えます。
いろいろなバチカングッズ、画集、マグカップなどが販売されていました。

バチカン美術館の土産屋
バチカン美術館の土産屋
バチカン美術館のらせん階段
バチカン美術館の有名な二重螺旋階段(Bramante Staircase)

出口の螺旋階段です。
上って入場する時とは印象が違う、、?

というのも登ってくる人が見えないので不思議に思っていました。
実は、、、

この階段は美術館の有名な二重螺旋階段で、
登りと下りが上手くクロスするように設計されているようです。
 おわかりいただけたでしょうか、、、、?

VATICAN SPIAL STAIRCASE

バチカン美術館は、見るのに3時間くらいかかると言われています。
ですが、 時間に余裕があれば4時間くらいかけてじっくり見れたらいいのかなと思いました。
ということで次回またイタリアの記事でお会いします。



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◆この記事を書いた人

Hisa Gemmaのアバター Hisa Gemma 源馬久崇ーLandscape Artistー

旅をしながら絵を描いている画家です。
「芸術は人生を豊かにする」ことを信じて活動しています。
大変な時代ですが共に頑張りましょう。

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