絵を描いて生きるための⑤つの方法

hisagemma
目次

①大変な時代に「絵を描く」
というミッション・世界でライブペインティングを
するとどうなるか?


小さい頃は絵は家の中でモクモクと描くもの
だと思っていた。

美術教室や予備校でみんながそうやって描くように。

私も家の中でばかり絵を描いていた時期があった。



しかし、外には面白い世界や描きたい場所が
たくさん存在しているので

なぜ家の中だけで描くのだろうか?」と疑問を持つようになった。

sketch-oilpainting
南米コロンビアでのライヴペインティング

人に制作過程を見せるのが恥ずかしいから??
それとも自信がないからなのか??

しかし、芸術が好きな人は大体、人生の型にハマりたくない人が多いものである。


やはり、
人生は挑戦することでのみ切り開かれていくし、
挑戦すれば茨の森にも道を作ることができる

今の社会のシステムも先人が開拓して作られたものである。



外で「描きたいものを描く」ことで、、、
色んな出会いをすることがでるようになった
それを是非ここでお伝えしたい。

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韓国最南端の島/海岸の巨大な岩を描いた油絵(3メートル)



今まで日本・韓国・南米など海外で
ライブペインティング(野外制作)をしてきたのだが

言葉ができなくても「絵」でコミュニケーションが
できることを実感させてくれる。



人が人を呼んで噂が広がり、
ネットワークが広がっていく

「どこの国のアーティスト??」
「次はあそこでやってみないか??」
「インスタやってますか!?」など様々な反応がある。

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パナマでの「ライブペインティング」を見にきてくれたパナマ人とイギリス人


家の中でばかり描いいていると
このような色々な人とリアルタイムで関わることはできないが

外で描くことで自分自身をプロモーションすることができる



韓国ではリュック一つに絵の具や筆を入れて

「神秘的な島」「秘境と呼ばれる場所」をたくさん描きに行った。


外でイーゼルを立てると、
毎回、新しい出会いが待っている

sketch-painting
壮湖港(韓国)での野外油彩
You tubeで旅と絵画の情報を届けている


旅先では名刺をくれたりインスタを交換したり

「私達の絵画教室で絵を教えてくれない?」と依頼されたりしたこともある


誰も知り合いのいない不毛の地でも必ずそれを歓迎してくれる人がいる

誰もが感じているように今は全てにおいて
大変な時代だ

ストレスもたくさん感じるし、憂鬱になる時もある



しかし、そんな時代であっても

「絵を描く」ことで人と繋がる道を見つけることが
できる

きっとこの時代にあってはそれは絵を描こうとする全ての人のミッションなのかもしれない。


sketch-island



現在は南米のアンデス山脈の近く
スペイン語はほとんどできないが

絵を描くことで「茨の道」を開拓しようと悪戦苦闘している


大変な時こそ、「描き」、このブログでメッセージを発信していくつもりだ

②このブログでは世界の未知の
風景を「絵で」伝えてい


現在、私は毎週ケーブル放送やYoutubeを通して
「旅をしながら風景を描く画家」として

世界の素晴らしい場所・風景絵を描いて生きる術を発信している。

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スダジオでの撮影



私は元々、長野家の山奥にいる誰にも知られることない全く無名の人間だったので

脈も、お金も、絵を描く技術もなかった


「一人の人間が何ができるのだろうか?」と
よく思ったものだが

世界を旅して色々な風景を描きたいという
情熱だけでやってきた

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五陸島の風景(油彩)



「旅をしない人は人生という本の1ページしか知らない」

という語学院の先生が教えてくれた言葉が好きなのだが


今の世の中でも、絶えず前に向かうことで「道」は見つけることができる

あなたの可能性を否定する人がいるならば、耳を傾けて欲しくはない

否定的に生きても何も生産されないからである。

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若手作家として雑誌に載った記事(2015年)
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毎日経済(韓国の代表的新聞社)
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新聞で報道された個展のお知らせ


何もせずに未来を不安に思い後悔するのではなく

戦して挑戦することが大切だ。


今日の思い煩いは今日で十分

まして明日の思い煩いまで、今日に持ってくる必要があるだろうか?




私の感動した素晴らしい旅の記憶をいくつか共有したい

いつの間にか10年住んだ「韓国」では

未知の青い海に浮かぶ島を見て「この世界にこんな風景があるのか、、、!」と感銘を受けた

したの写真は「ウルルン島」という離れ島で、その時撮った写真である。

korean-island
ウルルン島の奇妙な岩



韓国の最南端から船に乗ってさらに3時間かけてたどり着いた孤島(下写真)では、、

沈む夕日をバックにスケッチをした。
その時の夕日の色が、、忘れられない。


スケッチ中に島の住民がくれたお菓子のことも一つの
思い出だ

korean-island
牛毎勿島の東大


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牛毎勿島の夕日を描いた作品




台湾では潤った自然とフルーツに感動し

島国の自然をテーマに作品を作っている優れたアーティストが多いことを知った

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台湾ー九分(千と千尋の舞台)の夜景
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台湾で出会ったおじさんと餃子を食べる(マジうまい…)




アメリカでは葉の色が変わる「キャドー湖」と呼ばれるメタセコイヤが生い茂る湖で、、

自然の神秘に驚き、スケッチを残したり

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神秘のキャドー湖
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キャドー湖の水彩画



キャドー湖を紹介



南米コロンビアパナモと呼ばれる高山地帯では
RPGの砂漠に登場するような

特有の生態系や植物に驚き風景画の可能性を感じている。

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パラモと呼ばれるコロンビアの生態系


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パラモに生息する植物
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赤いプランクトンのついた石



本を捲るのは思い腰を上げないといけないが

「人生という本の1ページを捲る」ことで、

絵画の可能性美しい風景人との出会いをすることができる


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左はおじいちゃん岩・右はおばあちゃん岩と呼ばれている(油彩2018)

忙しく、日常に追われて、心配事も増え

精神的にも余裕がなくなるこの時だが


自然と関わり絵に触れることで大切なものを改めて感じることができる


そんな時間をこのブログで感じて頂ければ幸いだ。


絵が良ければ「必ず」絵は売れる



絵を描いて食べていくのは難しいんじゃないの?」とよく聞かれるが

「良い絵を描くのが難しくて、マーケティングするのが難しい」というのが正解だろう


しかし、、、逆にいうと、、



魅力的な作品を描き、多くの人に自分の絵を見てもらうことで、

絵は必ず売れると言いたい。

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売れた後に額をつけて差し上げる



そして世の中には絵を描いたいと思っている3種類の人がいるのを見てきたのだが

多くは次のパターン分かれる。


・自分の家に絵を飾りたい人(絵が好き)
・絵画をコレクションをしたい人(将来自分のギャラリーを開いたり、美術館を立てたい人)
・絵を投資対象として買う人





絵を売ることに対する情報やノウハウを全く教えてくれず、、

哲学的なことだけを教えようとする」

日本の美術教育(特に美術大学など)
では

想像することができなってしまうのだが


海外ではちょっと事情が違う、、、



私は韓国に10年住んでいたのだが

みな絵を売ることに熱心で情報交換も活発だった

exhibition
ブティックで個展をした時のオープニング
exhibition
とても熱心にプロモーションをしてくれたオーナーさん
絵もたくさん売れた



私はというと

展覧会で絵を買ってもらったり

→美術館のコレクションとして買ってもらったり

→絵の依頼を受けたり

→絵のレンタルをしたりして



結局、出来が良いと思える絵の
95パーセントは売ることができた。

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左の作品が私の作品。時々絵画のレンタル販売の依頼をもらっていた

絵を描きたい!という画家がいれば

絵を描いたい!という人もいて

絵を通して収益をあげたい!とする仲介者もいる




「作品が良ければ必ず絵は売れる」のだが

それを自分で売り出すか、そうでなければ誰かがその絵を通して必ずビジネスをしようとする



絵画は人間の欲求を満たしてくれる」ので

この「絵画販売市場」はどの時代にも無くなることはない


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購入してくれたお客さんの玄関にかけられた海の絵



そういった海外の役に立つアート情報も毎回このブログで発信していきたいと思うので

興味のある方はぜひ楽しみにしていて頂きたい。


④絵を描くことは「祈ること」と
同じこと



実は、、中学校・高校の頃の私は人間関係がうまくいかず鬱に陥り、、、

さらに内向的になって、、、人と喋れない時期があった。


この頃はまさに中世暗黒時代の如くで

人生や未来に希望を持つことができなかった



さらに、テレビをつければ The・くだらないニュース
どうでもいい芸能人のスキャンダル政治家の汚職のニュースばかりなので


テレビや学校教育、親や先生や誰かが人生に前向きな答えを与えてくれるわけではなかった。

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人間の存在(読書をする少年)
meaning-existence
人間の存在(バレーをする少女)
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人間の存在(宝箱を開けた少年)

初個展をした時に出品した「人間の存在意義」をテーマにした作品群(2001年)/松本アートセンター
蔦で覆われた秘密の花園のような石垣が未知なる「人間の存在意義」を象徴していると考え、その手前でさまざまな人間がそれそれの生を営んでいる様子を描いた。



果たして、、、
「人生とはこんなものなのだろうか?」

といった疑問をご飯を食べるようにいつも自分に、また誰かに投げかけていた



そんな中、画家の画集をあさり、哲学書を読み、また聖書を読むようになった

そこで、いろんな人や画家が人生と格闘して必死に生きようとしていたことを知った


「私だけが悩んでいるわけではない。。」




だから勉強はろくにできなかったが、何か一つ、

絵だけは人生を懸けて一生懸命描くことに決めた




つまり絵を描くことは、暗い道を歩く私にとって
「祈り」のようなものだったのだ

それを通して人生の答えに、辿り着くことができるように感じたからである


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「生」と「死」をテーマにした金のなる木(キャンバスに油彩/2001/F15)



私にとって「祈り」とは絵の具を載せること、
手を動かすこと考えること、表現すること、
そして伝えることだった。


今もその「祈り」は続いていて、絵の具を塗り重ね作品を作り、人生を模索している



失敗への「恐れ」「過去への後悔」また「完璧を求める」虚栄心など否定的な声が聞こえることもあるが


「絵を描くこと」で今まで経験することができた
素晴らしい体験は、
誰かに否定できない体験として積まれていっている


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釜山ー五陸島を油絵で描く(2020年)



だから、今後もこの「祈り」の旅は続いていくのだ。

⑤社会を変えるアートのチカラ
「ソウルの村」を産み変えたアーティスト達




アートは単なる趣味」だと思っている人が沢山いる。

しかし本当にそうだろうか、、、?

果たして「アートすることには価値があり、社会を変え、人の心を変える力があるだろうか?」




実は絵を描くことは「ただの趣味だ」と考える人達は

アートが経済的に大きな役割を担っていることを知らない。



ここで私が実際に体験して参加もした

アートが村を復興させたお話」をしていきたい。

haebangchon
ソウル「解放村」HBCと呼ばれている



私は上の写真に見える韓国のソウルタワーのすぐふもとにある村(解放村と呼ばれる)
に住んでいたのだが、

この村のアートプロジェクトに初期メンバーとして参加していた。



オープンスタジオ(自らの作業室やアトリエを公開する)から始まったこの

アートプロジェクトは、、

村に住む芸術家たちのネットワークを形成させて

村を「芸術的な村に変える力」を生み出したのだ

HAO-オープンスタジオ(当時のポスター)
2015年



「アートが存在する村」として有名になっていったこの村に

回を重ねるごとに訪れる人が増えていった


そして4年後には古びた村がソウルで一番有名な村に
変貌するのを目の当たりにしたのだ


haebangchon-mart
上から市場を眺める
haebangchon-mart
当時古びた市場にアーティスト達が住み出した
haebangchon-mart
まだ村が発展する前のいちば
HAOオープンスタジオ紹介PV



つまり、その村が復興するのに先駆的な役割を果たしたのが、、

まさに「アーティスト達」
だった。



美術キュレイター(オープンスタジオを最初に計画した美術作家)を中心に

私達は自らのアトリエをオープンし、、


ドローイング/写真の展示や販売

ジュエリー制作体験、石鹸販売


絵画制作の現場を見学
できるなど、色々なイベントを企画した


訪問客がアートと触れ合える場についアイデアを出し合ったのだ。



村は観光客やオシャレ好きの市民から反響を呼びまくり、、
今では週末になれば人やカップルがわんさか訪ねてくる。。。


そんな場所になってしまった。。。




今では素敵なカフェやレストランもどんどんできて

不動産価格は高騰
、、、ニュースやテレビでもよく取り上げられるようになった

haebangchon-entrance
解放村の入り口にできたなんか鉄の門
haebangchon-caffee
オシャレなカフェが入っている



haebangchon-caffee
屋上にレストランもできたり、、



結局、私達は最終的に「アート的なもの」や

「おしゃれな雰囲気」を求めている
のは間違いない。



そしてそれを最初に生み出すのは芸術家達

アートは社会を変え、人の心を魅了する力を持っている




アートが好きで絵で生きていきたい、アートの情報に興味がある人は

今後もこのブログでお会いできればと思う。

See you next !



写真

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◆この記事を書いた人

Gemmaのアバター Gemma 源馬久崇ーLandscape Artistー

旅をしながら絵を描いている画家です。
「芸術は人生を豊かにする」ことを信じて活動しています。
大変な時代ですが共に頑張りましょう。

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