絵を描き続けるための、インスピレーションを得る方法

コロンビア 壁画

こんにちは。今日はどのように絵画のインスピレーションを得るのか?
というテーマを考えていきたいと思います。
というのは絵を描き続けて作品を生み出したい、という意気込みは分かるのですが、問題はどのようにそのモチベーションを保つのか?ということがもっとも難しいからです。
あなただったらどのようにモチベ―ションを保ちますか?

目次

刺激は一人では出てこない

人生、順調な時もあり、上手くいかず精神的に落ち込むことがあります。
むしろ、上手くいかないことや、八方ふさがりで道が見えない時のほうが多いのではないでしょうか?
じつは私も最近そのような状況でしたので、このような記事を書いています。

私の場合は振り返ると、そのように精神的に大変な時の方が多かったと思います。
嬉しくてハッピーな時10%/何か困難を抱えている状況90%といった割合でしょうか?
あなたはどうでしょうか?よければコメント欄から教えてください。

今日の内容は、八方ふさがりで、絵を描く気持ちもわかない、インスピレーションの「イ」文字も感じないような時どうするかということですが、私はとりあえず「外」に出てみることをお勧めします。インスピレーション「霊感」とは外界からくる刺激であって、主に自分から出てくるモノではないと考えるからです。ここで「インスピレーション/霊感」というものはアパートで一人で妄想しても感じるのが困難であり、限定されています。つまりそれは体験を基に感じるモノであって、体験してみて初めてどんなものか分かるのです。美味しい餃子の味は食べ食いユーチューバーの動画をみていても一生分からないのと同じです。結局は「絵を描くインスピレーション」は外界で経験した「インスパイアリングinspiring/精神を刺激する・紅葉させるようなもの」からでてくるという結論です。つまり絵を描き続けるとはこの外界からの刺激を常にインプットさせる必要があります。それは自分から始まるものではありません。

コロンビア 壁画
コロンビア首都ボゴタの壁画


芸術とはいったい何の産物でしょうか???芸術とは自己の内面を爆発させて、、、、と自分自分(me,me)にフォーカスが当たってしまうと限界きます。そして、そのような風潮が芸術界にはあると思います。芸術家の中に悩んだり、憂鬱気質になってしまう人が多いのはそのような原因に即している多々あると思います。
「芸術は自己表現の産物だ」という方がいますが、自分にばかりフォーカスを当てても、そんなに自分の中に何かがあるのでしょうか?芸術の本質は伝統的に、自体内の表現よりも先に「外から」そのインスピレーション(霊感)から始まります。つまり自体内で生まれるのが芸術ではなく、外界との相互作用の中で生まれるのが産物としての作品(芸術)です。


哲学者デカルトは「我思う故に我あり」といいましたが、、、本当でしょうか?何故なら私の価値というのは私の中に絶対的に内在しているのでなく、相対関係の中からでてくると考えるからです、私が私自信を価値ある存在だと仮定して、それを信じることが出来るでしょうか?だれかが私の価値を認めてくれたり肯定するなかで初めて自分の価値を認識するのではないでしょうか?つまり価値の認識は自体内から湧き出てくるのでなく、相対的な関係の中での体験をもとに認識することが出来るといえます。アトリエにこもって、、己の内面に集中しながら、、、、自分の憂鬱な感情の渦にはまっている状態ではインスピレーションがありませんので絵は描けないと思うのです。

ユーチューバーや本で自己のConfortzone(安心エリア)からでてみよう!という方がいますよね。何故かというと、人間は見たり、聞いたことがないことは信じがたいというのが現実です。というのは実際外に出てみないとそのような刺激があると自体信じられないことが多い訳です。だから結果として外にでる必要を感じなくなってしまうのが人間の性です。

コロンビアの日常でのインスピレーション

外界に色々なインスピレーションが私を待っていると考えると毎日が楽しくなります。つまり自分の行動次第でそのような宝物を発見したり、因縁を結ぶことができます。「自分の行動次第で、自分の人生を改善したり発展させることができる」。

今日はそのようなインスピレーション(外界(自分以外の存在)との相互作用)を求めてコロンビアの首都ボゴタの市内に赴いてきました。なぜかというと、、、、最近はアパートにこひきもって仕事ばかりしていました。そして様々な環境要因から、とてもとても気分が落ち込んでいたんですね、そして次の絵の題材を何しようか??とインスピレーションも全く沸いてきませんでした。

考えてみてください、毎日アパートの壁を見続け、同じコンクリートの風景をみながら、コンピューターのブルーライトを見つめなが、そして一週間いつも同じような人達と合う中で何の刺激があるでしょうか?自分の人生が発展がないと感じる時、最大のインスピレーションの低下につながると思います。それで今日は思い腰をあげコロンビアの市内に赴きました。

centrodeljapon
Centro del japon・日本センター

ロス・アンデス大学(Universidad de los Andes)という有名インテリ大学の中に日本センター(Centro del Japon)というコロンビアと日本の文化交流用の施設(日本企業が投資をして、日本文化の展示を定期的にしている)があるのですが、そこに赴き、スタッフとはなす機会を持つことが出来ました。そこでは日本文化に関する展示を開催していました。ちょうど2026年の展示会の話がでて、今度大学の日本文学の教授とそちらのスタッフと一緒に、展示の計画について話しましょうか?という話になりました。外でコーヒーを一杯のみ、また偶然出会った日本語の可能なコロンビア人のウェブデザイナーの方とも知り合いになりました。インスタで今度連絡をとろうと思います。

モンセラテ ボゴタ
モンセラテ山/ボゴタ市の中心にある巨大な山
モンセラテ ボゴタ
通りにヤシの木?が沢山ある


上の写真は道端を歩いてみつけたこのような大きなヤシの木です。コロンビアはこのようなヤシの木??がたまに生えています。その背景に見えるのはアンデス山脈につづく大きな山、モンセ・ラテ(Monserrate)です。私はこの山が雄大でとても好きで何度か絵に描きました。写真よりも30倍ダイナミックです。コロンビアは経済的な理由もあり治安は良くないのですが、人々はオープンで街中では陽気な音楽と人々の話声が良く聞こえます。屋台でよくコロンビア・コーヒーやお菓子を売っています。どの国も長所と短所があると思います。帰り道に画材屋により、Winser and newton 水彩絵の具のプルシアンブルーを買ってきました。輸入品なのか少し高くて850円くらいしました。


これらは、なんの変哲もない行動のようですが、様々なインスピレーションとエナジーを補充することができました。やはり外にでると色んな出会いあがあるものです。これらはプラスの因縁として、こんな些細なところからある種の霊感を与えてくれます。それがつまり絵画の題材と呼べる価値あるものだと思います。
また「外界」つまり私たちの生きている世界は人間の想像のイメージよりも複雑で深く示唆の富んでいます。というのは雲から差し込む光の屈折の仕方だけ見ても4K・1440p画質のユーチューブ動画よりもはるかに複雑で、奥が深いでからです。瞬間の午後の光がビルィングにあたり、光の色が変化するだけでも、無限の可能性を感じることが出来ます。南米ペルーのマチュピチュ観光動画をみて行った気になっても、実際にいくのとは全く違うようなものです。部屋の中で考えられる体験は五感を刺激することは出来ません。ですから外にでる価値があります!

ボゴタ 光
ボゴタ市内の光

毎日仕事で忙しく外にでる暇なんてない!ユーチューブで済まそう、と感じることは多いですよね
ですが、、、時々外に出てたじっくり外界と触れることをお勧めします。

コロンビア人の性格(文化)とは?

コロンビア(ラテンアメリカ人)のいいところはインタラクティブ(Interactive/ 双方向的)な性格です。道端で出会った人とも話したりコミュニケーションを重要視する気質があります。カナダにいる時は日本のように個人主義的な印象を受け、機会がなければ「誰も話しかけてこない」印象(注外交的な人もいます)を受けたのですが、、、、(ジムにいっても皆お互い話さず、筋トレをモクモクをしている(笑))、コロンビア人はもっとオープンで良く集まったり、大声で話したりしています。つまりラテンアメリカ文化の良い点は因縁(交流)広めやすい性格をしていると感じます。

ボゴタ市内から返ってくる途中にバスの中で、ストリート系のスピーカーをもった中年のおじさんがメチャでかい音で音楽をかけてました、、、、マジかよと思いましたが、だれも文句を言わなかったのが興味深かったです。

バスの窓から見えるアンデス山脈

●このようなおじちゃんを見た場合、私の感じる国別リアクションをまとめてみました
日本人→変質者だとおもってみんな離れた場所に座る
韓国人→みんなが携帯で動画を撮ってSNSにアップして共有する
コロンビア人→バスの中で流れ出したBGM程度にきいてるので誰もなんとも言わない
カナダ人→多分注意するか、無視
アメリカ人→この後の自分のスケジュールで忙しいので、どうでもいい

てな感じでしょうか。国別にリアクションが違うので面白いですね


ちなみにこちらは現在住んでいるアパートの深夜11PMにはじまったダンスパーティーです。
これは深夜1時くらいまで続きました。大音量の音量故に寝付けませんでした。あの施設の横に住んでいる人はどのように寝るのでしょうか?コンロンビアでは夜10時くらいにラテン音楽が流れだし、朝の4時まで流れていることもあります。

インスピレーションや刺激や喜びとは流れやすいのが特徴です。
外に出て雄大な自然をみて感動したり、外を歩きながら空気を吸ってなんか気分が嬉しくなったり、新しい人と知り合いになって話すのが面白かったりするんですが、アパートに戻ってきて日々の雑用とストレス追われるようになると、あれ???、その時の感動や向上した感情というのはとても流れやすいです。

人間の感情とはなんとも川のように移ろい流れやすいのですね。ですから、その時の示唆を日記に書き留めたり、絵で残すというのは、価値ある行為になるのかもしれません。このことからも、作品を描き続けるとは継続的なインスピレーションのイン&アウトプットが不可欠ですね。

また次回お会いします。



写真

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◆この記事を書いた人

Gemmaのアバター Gemma 源馬久崇ーLandscape Artistー

旅をしながら絵を描いている画家です。
「芸術は人生を豊かにする」ことを信じて活動しています。
大変な時代ですが共に頑張りましょう。

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