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中米パナマは肖像画の依頼の宝庫?①

今回パナマで滞在中に肖像画の依頼を受けて描いてきた。ザ・ラテン人を描いた過程といきさつを紹介したいと思う。

目次

依頼を受けた格安ホステル?


前回でもお伝えした通りパナマ滞在中は1ヶ月300ドルのホステルに泊まっていた。

こちらのホテル(パナマ市内にある)↓。



本当に良かったのはこのホステルだ。

何故かというとちょっと安いからか、、世界中からこのホステルにバックパッカーや旅行客や
何か事情がある人やらが集まってくる。



毎日違う国から旅行客が来るし知り合いになれるので住んでて面白かった。笑



ところでこのホステルにはパティオと呼ばれる中庭があってここは憩いの場?みたいになっていた。

ここで色んな国人と話を交わすことができた。

パナマホステル
パティオ


最初はここにイーゼルを立ててパナマの風景画を描いていたのだが、、

それを見て肖像画も描いているのかと良く聞かれた。



私は肖像画家ではなく風景画専門なのだが

人物画も今まで150枚くらい描いたことがあった。




それで、、その経験を生かし肖像画の依頼を「オッケー!」した。

やはり感じるのは世の中には自分や誰かのために絵を描いて欲しい人が必ずいるということだ。




自分を描いてもらいたい人がいれば
風景画を描いてもらいたい人がいたり
誰かへのプレゼントの絵を描いてもらいたい人がいるの




しかし依頼はしたいが機会がなかったり、近くに信頼できる画家がいなかったりするだけだ。

どうやってそういった人に出会うことができるかがポイントだ。

メキシコのミュージシャンの依頼


皆さんはメキシコと聞くとどのようなイメージをお持ちだろうか?

ザ・ラテン?それとも治安が世界でも至極危ない?テキサスと国境からの難民?


それは実際そうかもしれないが、、もちろん否定的な面だけではない


実際はメキシコシティーなど中南米よりもアートシーンが発展している地域
ユカタン半島のカンクン(カリブ海沿いの観光地)など有名な観光地
も沢山ある国だ。




私は出会ったバックパッカーはメキシコシティーやアオハカなどでの
旅の思い出を楽しそうに語ってくれた。

しかしやはりテキサスとの国境沿いの地域(北側)は注意したほうがよさそう

こちらはカンクンの場所だ↓


今回はこのメキシコ出身のミュージシャンから依頼をもらった。

彼は北アメリカだけでなく今回は中南米を旅しながら演奏をし



パナマでもテレビ局や新聞社からの取材を受けている、アクティブなミュージシャン
だ。



気さくで、思いやりがある人で「メキシコ人=危ない」みたいな先入観はまさに先入観だったと気貸させてくれた音楽家だ



こちらがその彼だ↓

描き始めinterview


パナマの次はコロンビア→アルゼンチと旅をしながら音楽活動をするらしい。




ちなみにメキシコの画家というとフリーダ・カーロやその夫ディエゴ・リベラが有名だ。


日本人の画家でもメキシコ(アオハカという地域や)に移り住んで長年そこで作家活動をしている
方が何人かいると聞いた。






私が聞いた有名な画家はこの二人だ。


こちらはアオハカという地域い住み画家で有名な竹田鎭三郎さんという画家

ここは先住民が多く暮らしているのだが、その先住民の歴史を主題に作品を作り、

作品を通して先住民に勇気を与えているという↓



もう一人は花藤章雄さんという画家だ↓

この方はマヤの先住民を描いていたことで有名で多く尊敬を集めていたそうだ。

しかし今年亡くなられたそうだ、、、。

知り合いの日本人のバックパッカーが会ったことがあるみたいで、とても悲しいといっていた。


メキシコのこれからのアートシーンが注目される。。。。


制作過程はこのようにー自分との闘いー


それでは今回の制作過程をお伝えしたい。

歌手のアレックスに今回は15分+15分+15分=45分間ポーズをしてもらった。


あと、路上で歌を歌っている写真をもらったのだが、
背景はその思い出の場所にして欲しいそうだ。





まずイーゼルをセッティングする。このイーゼルはコロンビアの画材家で5000円くらいした。

軽くて持ち運びが超快適なのでこれを使っている。



最初の15分は構図を決めて下書きを完成させる(鉛筆は2Bを使ったがなんでもいい)

ここで形をしっかりとっておくと後で描きやすい。

肖像画ー鉛筆
鉛筆で下描き



次の15分はテレピンを使い、暗い部分のババっと陰影を描いてしまう。

暗い部分は最初に暗くし、彩度をかなり落としておいたほうが描きやすい。

肖像画ーテレピン
下描きーテレピン


肖像画ーリンシード



次の30分で基調となる色をおいていく。中間色とハイライトだ



ここでこれは最後までベースとなる色になる。

この色の上に違う色を塗っても、「この基調色は最後までずっと残る」と考えて頂きたい。

油絵具はかなり透明色なので結局下の色が最後まで透けて見えるからだ。




絵の雰囲気はこの最初の基調色で決まる。

肖像画ー中描き


ここからディテール描写に入りチャクチャクと絵を完成させる。

ハイライとをもっと明るくして、絵の雰囲気を完成させていく

背景はおそらくアメリカかどこかの路上の風景だ。


手は小さく描きがちなので、これも少し小さくなってしまった。

完成品はもって手が大きく描いてあるのがお分かりだろう。




こちらが完成作品↓

肖像画ー油絵


こちらは顔の描写のクローズアップだ。

ブログなので解像度を少し小さくしていてもしかしたら細部が見えないかもしれない。

肖像画ー顔
人物描写(顔)



彼もすごく気に入ってくれて、これからの南米旅行に持って行ってくれた。

もしかしたらどこかのテレビに映るかも(笑)




私もプロのミュージシャンは初めて描いたので思い出に残る良い経験になった。

しかし、絵を描くのは、、時間がかかるので、毎回気力がいる、、、、、ははは。。。

commemorative-photo
記念撮影

ではまた次回お会いしたい。















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◆この記事を書いた人

Gemmaのアバター Gemma 源馬久崇ーLandscape Artistー

旅をしながら絵を描いている画家です。
「芸術は人生を豊かにする」ことを信じて活動しています。
大変な時代ですが共に頑張りましょう。

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