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善悪の交差感が半端ない│ローマのサンタンジェロ城とジョジョの奇妙な冒険

サンタンジェロ城

こんにちは。今回は2025年夏に行ってきたローマのサンタンジェロ城(Castel Sant’Angelo)について、紹介していきます。サンタンジェロ= Sant’Angelo=聖天使という意味です。テヴェレ川(Tevere)の近くにあるお城で、とても迫力があります。通りを介して近くに、バチカンのサンピエトロ大聖堂も見える場所です。

サンタンジェロというお城の名前の由来ですが、590年にローマでペストが大流行した時、教皇グレゴリウス1世が、サンタンジェロのお城の上で、剣を鞘に収める大天使ミカエルを見たそうです。で、「神の審判が終わりペストがこれから終わるという掲示を受けたこと」に由来するようです。

目次

サンタンジェロ橋│天使の彫刻と二体の聖人の意味

Ponte Sant’Angelo

お城の手前には、サンタンジェロ橋(Ponte Sant’Angelo)があります。
そこには、彫刻家ベルニーニ(Gian Lorenzo Bernini, 1598- 1680年/イタリア)と弟子たちが作った、天使の彫刻10体聖人の像2体が飾られています。そのうちの天使像2体はベルニーニ自身が作ったそうですが、オリジナルはサンタンドレア・デッレ・フラッテ教会(Sant’Andrea delle Fratte)に動かしたそうです。

橋の入口にある二体の聖人の像
左→聖ペテロ(St. Peter)/天国の門の鍵を持っている
台座に「Rione XIV」と刻まれている
右→聖パウロ(St. Paul) / 折れた剣と本を持っているの
台座に「Borgo」と刻まれている

ジョジョ第5部とサンタンジェロ橋

ちなみにジョジョの奇妙な冒険第5部でラスボスのディアボロ(Diavolo=悪魔の意味/伊)と主人公たちが戦っているのはこのサンタンジェロ橋の前です。

ここにはキリストの受難の道具を抱える10体の天使達、逆さ十字架で殉教したペテロ、ローマで斬首刑にされて殉教したパウロの像が立っています。そして城の頂上には疫病(ペスト)からローマを救った大天使ミカエルの像が立っており、ミカエルはサタンを打ち負かす天使の象徴としてよく描かれる。

このことから漫画家の荒木飛呂彦氏はその場を選んで描写したのだと思います。

サンタンジェロ城

この10人の天使は、キリストの受難を象徴するものを持っています例えば十字架、釘、茨の王冠、槍、INRI キリストの十字架の上の罪状書きの頭字語/(IESVS NAZARENVS REX IVDAEORVM/ラテン語=ユダヤ人の王、ナザレのイエス)などです。

サンタンジェロ城
サンタンジェロ城

サンタンジェロに入る前に見ごたえがあり、足止めをくらってしまいました(笑)
いろいろな角度から長い間見ていられます。

サンタンジェロ城の歴史と内側

サンタンジェロ城
入口内部
サンタンジェロ城

実はこのお城は、135年にローマ皇帝のハドリアヌス(Publius Aelius Trajanus Hadrianus /紀元76- 138年/皇帝在位117- 138年)が自らのこのお墓のために作り始めたお城なんですね。139年に完成しました。このお城は、お墓として建てらたんですけが、その後、戦争時の要塞として使われてきました。
特に14世紀以降は要塞としてどんどん強化されていって、同時に牢屋や避難所としても使われてきたそうです。

入口と大砲
サンタンジェロ城
中庭のカモメ?

実際入ってみると戦争を生き抜いてきたという爪痕が残っていて、大砲があったりですね、ちっちゃい丸い窓があってそこから大砲を撃っていたような構造になっています。歴史の重みを感じました。

サンタンジェロ城
Raffaello da Montelupo – 大天使ミカエルの像

この中庭にはラッファエッロ・ダ・モンテルーポ(Raffaello da Montelupo/1504ー1566年/イタリア)が作った他の大天使ミカエルの像があります。

サンタンジェロ城

1933年以降はこのお城は博物館として開放され、いろんな人が見に来ています。

螺旋上に2,3階と最上階に続いていて、登り甲斐がありました。窓の外にはローマの景色が見えます。

最上階とローマの展望

サンタンジェロ城
大天使ミカエル(Archangel Michael )/ San Michele Arcangelo


お城のてっぺんには1753年にフランドル出身の彫刻家ピーター・アントン・フォン・フェルシャフェルト(Peter Anton von Verschaffelt/1710–1793年)が作った大天使ミカエルの像が設置されています。ミカエルが剣を鞘に納める姿を描写=神の怒りが収まり、疫病が終わる、ということの象徴だそうです。

サンタンジェロ城
サンピエトロ大聖堂

屋上にはたくさんの人がローマの展望をみに来ていました。このアングルからはサンピエトロ大聖堂が見えます。すこし曇っていましたが、それもまた雰囲気がありました。

サンタンジェロ城
テヴェレ川(Tevere)

ここからはテヴェレ川(Tevere)がいい感じで見えています。結構、緑感がありますね。

サンタンジェロ城
サンタンジェロ橋

サンタンジェロ橋を上からみるとこのように見えて、橋の向こうには賑やかな通り(Via del Banco di Santo Spirito)が続いています。
骨とう品やアンティークショップやギャラリーのようなお店も何店かありました。それは別のブログで紹介します。

La Girandola a Castel Sant'Angelo
Giuseppe FidanzaーLa Girandola a Castel Sant’Angelo

この絵画は下り階段から入るある部屋に飾られていました。
Giuseppe Fidanzaが1787年に描いた作品で、タイトルは「サンタンジェロのジランドラ(La Girandola a Castel Sant’Angelo)」です。
「ジランドラ(La Girandola)」はサンタンジェロ城で打ち上げられる伝統的な花火のことだそうです。

サンタンジェロのジランドラ

お城の中の美術館。

コンチリアツィオーネ通り

コンチリアツィオーネ通り(Via della Conciliazione)はサンタンジェロからサンピエトロ大聖堂をつなぐ大きな通りです。ここには各国の大使館があるようです。動画には各国の国旗が見えます。カナダ、コロンビア、ブラジルなどの国旗も見えます。

路上キオスク?的なお土産屋さんにはバチカングッズがずらりと並んでいます。
ここを歩いている人たちを見ると巡礼感が醸し出されます。
今回は善悪の交差点のようなサンタンジェロを紹介しました。また次回お会いします。


サンタンジェロ城

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◆この記事を書いた人

Hisa Gemmaのアバター Hisa Gemma 源馬久崇ーLandscape Artistー

旅をしながら絵を描いている画家です。
「芸術は人生を豊かにする」ことを信じて活動しています。
大変な時代ですが共に頑張りましょう。

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